2017年11月16日（木）
三重県 いなべ市に
行ってきました
２００３年に日本で最初
日本で唯一
貨物鉄道専門の
博物館があるんです
こちらの「貨物鉄道博物館」に
明治時代に作られたとても古い貨車が
収蔵されたそうなんです
詳しいお話を
「貨物鉄道博物館」
理事 南野 哲志さんに
伺いました
こちらの博物館は、
かつて全国各地で活躍した
様々な種類の貨物貨車を主とした
車両の展示を中心に
鉄道貨物輸送に特化した
他ではなかなか見ることの
出来ない貴重な車両も
あるんですよ
運営は、鉄道愛好家を中心とした
ボランティアスタッフの方が
行っています
貨物鉄道といいますと、
液体などを運ぶ丸いタンクの
ものだったり、
長方形の箱型のものなど
色々ありますが、
それらの荷台そのものに
車輪がついているものを
"貨車"と言います
屋外展示場には、１９６０年代に
作られたタンク車や、
蒸気機関車の後ろには、
木製の貨車などが並んでいます
実際に線路の上に展示してあるので、
開館日には展示車両を動かして
実際に乗る事も出来ます
そしてなかなか見る事ができない
貨車の中も見せてもらえますよ
屋内展示場では、
キッズコーナーや鉄道ジオラマ
鉄道図書コーナー
貨物鉄道の歴史パネル展示
グッズ販売を行っています
昔は鉄道貨物輸送が全国の
至る所で行われていましたが、
自動車の普及で、物流の主役が
トラック輸送や宅配便に
変わってきました。
全国的に鉄道貨物輸送が廃止・縮小
されていく中で、
輸送に使われていた鉄道車両も
次々と廃車となりました
産業文化遺産としても価値のある
鉄道貨車が姿を
消してしまう前に、
何とか保存して後世に、、、
貨物鉄道にあまり馴染みの
無い子達にも、
知っていてほしい
という思いから、
貨物鉄道専門の博物館に
なったそうです
そして貨物鉄道が残っているのが
この三岐鉄道だけなんだそうです
なのでここに来れば
昔の貨物鉄道をみて、
現在活躍して実際に
動いて仕事をしている
貨物鉄道を見る事もできるんです
そして今回こちらに収蔵された
とても古い貨車
１９００年に関西鉄道の
四日市工場で製造された
鉄製の貨車です
全長4.5ｍ、高さ2.1ｍ！
昔に作られたものなので、
今のものに比べると
小さい方なんだそうですよ
年季が入っていると言いますか、
上から錆びている部分もあって
見ているだけで歴史を
感じますね、、、
こちらの貨車は
四日市で製造された後、
茨城で活躍し、６０年代に引退
それからは茨城で倉庫として
扱われてきました
その時にブレーキや車輪は
取ってしまったそうです！
なので現在は荷物を入れる部分
だけが展示してある状態
日本で鉄道による貨物輸送が始まったのは
１８７３年！
多数の貨車を収蔵する
貨物鉄道博物館でも
最古の貨車
日本に現存する鉄道貨物の中で
最も古い可能性が
あるそうです
南野さんにはこの貨車で是非
皆さんに見つけて欲しい
ものがあるそうなんです
鉄製の貨車なんですが、
この貨車が作られた１９００年には
日本にはまだ鉄材がありませんでした。
なので鉄材を輸入して、
日本で製造したんです
その為、貨車には外国の刻印が
付いているそうですよ
輸入しなくても良くなってから
作った貨車には付いていない
刻印がこの貨車には
付いているんです
是非見つけてほしいですね
この貨車の入手した経緯は、
四日市市政１２０周年という事で
四日市市立博物館で
～Made in 四日市展～
が開かれた際に
この貨車のパネル展示が
されていました
その時に南野さんが
この貨車が解体されてしまう
という情報を聞いたそうです
ならば、是非この博物館で
保存をさせて欲しい
茨城県の鉄道会社に
問い合わせたところ、
快諾して下さったそうです
ボランティアスタッフが全国に
いらっしゃいまして、
関東スタッフに調査を
してもらい、無事にこの貨車は
三重県に里帰り、、、
帰ってきてくれたんです
この貨車の中に入らせて
いただきました
貨物鉄道博物館は月に１回の
開館ですが、数点の実物車両は
屋外展示の為、閉館日でも
見ることが出来ますよ
毎月第１日曜日に開館で、
午前１０時～午後４時まで、
次回は１２月３日(日)です
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「貨物鉄道博物館」
三重県いなべ市大安町
三岐鉄道三岐線丹生川駅前
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