2016年11月11日(金)
名古屋市中区にある
宗次ホール
にお邪魔しました
宗次ホールと言えば
クラシック音楽のコンサートホールとして有名ですが、
来週11月15日に
とても興味深いタイトルの演奏会が
開催されると聞いて行ってきました
今回お話を伺ったのは
愛知県立芸大 音楽学部 准教授で
ヴァイオリニストの
桐山建志先生
中継でも素敵な演奏を
聞かせて下さいました
「物理学者アインシュタインとバイオリン」
という演奏会は
「日本のバイオリン王」と呼ばれる
名古屋出身の鈴木政吉さんが
1920年代に作った幻のバイオリンによる演奏会
鈴木政吉さんとは
明治時代に名古屋に
バイオリンメーカー 鈴木バイオリンを創業した方で
鈴木政吉さんは1888年に最初にバイオリンを作り
世界的な評価を得た
「日本のバイオリン王」として知られています
それから今日まで
鈴木バイオリンの会社は
世界に名だたるバイオリンメーカーとして
存続しいています
その鈴木政吉さんと
物理学者であるアインシュタイン
一見関係がなさそうですが
実はアインシュタイン博士は
バイオリンをこよなく愛し
ドイツ製の名器と呼ばれる
バイオリンも所有していました
1926年に鈴木政吉さんの息子さんが
ドイツに留学中に縁あって
アインシュタインに世話になり
政吉さんはそのお礼としてアインシュタインに
自分の手作りの高級バイオリンを贈ったところ
その音色の素晴らしさに驚愕し
「自分の持っている
ドイツの名器と呼ばれるバイオリンより
はるかに素晴らしいバイオリンだ!
自分の一生は勿論
永く家宝として愛用したい。」
との自筆のお礼状を贈りました
現存する鈴木政吉さんのバイオリンは
実は量産品のものは
大量に作られたのでたくさん残っていますし
今でも作られています
しかし
鈴木政吉さん本人が手作りした
高級バイオリンについては
確認出来ている範囲では
愛知県立芸術大学に所蔵されるものと
昨年新たに見つかったもの
そして皇太子さまがお持ちのもの
合計3本
今回お披露目されるバイオリンは
昨夏発見された1927年製のバイオリンで
リサイタルで使用されるのは今回が初めて
11月15日に行われる
「物理学者アインシュタインとバイオリン」では
桐山先生とヴァイオリニストの江頭摩耶さんで
モーツァルト、バッハ
ショスタコーヴィチの名曲を演奏
今回は、1927年製のものと1929年製
2丁の鈴木バイオリンを使用します
実際に聴き比べて
それぞれの感性で感じ取ってくださいね
桐山先生
お忙しい所ありがとうございました
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「物理学者アインシュタインとバイオリン」
11月15日(火)
宗次ホール
13:30開演
一般自由席2000円
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