岐阜県養老町にある
ミズノテクニクス株式会社
養老工場
にお邪魔しました
こちらはプロ野球選手のバットを作る工場
これまで多くのメディアにも出演されて
イチロー選手や松井秀喜選手のバットを作ってこられた
久保田さんの存在でも知られる
こちらの工場ですが
そんな久保田さんの後継人である
匠がいらっしゃるということで
バット工房に潜入してきました
それが今回のゲストである
渡辺孝博さん
渡辺さんは実は
元々はテニスラケットを
作っていたそうなんです
野球のバット担当になったのは
2001年から
そこから13年ほど技術を学び
久保田さんが引退した2014年には
バット作りを任されるようになった訳なんです
そもそもバットは
素材がメイプルかホワイトアッシュ
というものが中心で
手削りの場合は
専用のバット削り機で削り
素材をノミ・カンナで削って
ノギスと言われる計測器で
測って作っていきます
工場全体で
年間3万本以上作っているのですが
その中でも渡辺さんは
パ・リーグの選手のバット
を作っています
バット工房の中にも
名だたる選手たちのバットがありました...
やっぱり選手ごとにバットは全て違い
その微妙な違いにも
対応していくのが匠の技なのです
またシーズンごとに
形を変える選手もいるので
オフのシーズンには選手が
養老のバット工房に来たり
渡辺さん自身がキャンプに赴いて
オーダーを聞いたりするそうです
そんなバット作りにおいて重要なのは
実は素材選び
使用する原材料の木を選ぶのも
バット職人の大切なお仕事の一つで
この素材選びを間違えると
良いバットは出来ないのです
この見極めはやはり匠の技ですね
そうして苦労して作ったバットを
選手が使い、ヒットやホームランが出ると
やはり嬉しいそうですし
1シーズンを終えて良い結果がでることで
ようやくホッとできるんだとか
そんな渡辺さんの今後の夢は
一歩でも久保田名人に
近付けるようになることと
子どもたちが憧れるバットを作り
バット作りの世界にも
興味を持ってもらえるようになることだそう
私自身、匠の技に触れて感動しました
是非これからもバット作り頑張って下さい