三重県明和町は今年の4月
祈る皇女斎王のみやこ 斎宮
として東海地方で2か所しかない日本遺産の認定を受けました
そんな明和町にある斎宮歴史博物館では
7月12日までの期間限定で
日本最古のいろは歌がかかれた土器が展示されています
ちなみに
斎宮とは主に平安時代に天皇に代わって
伊勢神宮に仕える斎王が住んでいた場所のことで
その斎宮跡に作られたのがこの博物館です
斎宮歴史博物館 調査研究課文化財技師の
宮原佑冶さんにお話しを聞きました
この土器は平成22年の発掘調査で
斎王の宮殿があった場所から見つかったもので
手のひらサイズの比較的小さなお皿の破片です
よく見ると表面には文字が・・・
この文字が「いろは歌」なんです
そもそも、いろは歌は
いろはにほへと~で始まる平仮名を使った歌で
文字の練習として使われていました
土器には、表面に「ぬるをわか」
裏面には「つねなら」と書かれています
でも、どうして土器に文字が書かれているのかと言うと
約1000年前の平安時代、紙はとても貴重なもので
字を書く練習のために貴重な紙は使えなかったのです
そこで、割れてしまった土器や木の板を使って
字の練習をしていたんです
そして、今回の土器は
いろは歌が書かれたものでは日本最古
いろは歌が登場する最古の文献は1079年で
今回の土器は11世紀後半くらいのものと考えられているので
伊勢という土地にいかに早く
都の文化が届いてきたかが分かりますね
7月12日(日)までの期間限定公開ですので
みなさん是非見に行ってみてくださいね
レポートドライバー 清水藍