レポドラ日記

200年前に作られた用水の貴重な資料発見!

2015年06月17日(水)

三重県多気町にある

西村彦左衛門の生家にお邪魔しました


西村彦左衛門はおよそ200年前に

今の松阪市と多気町を結ぶ30km程の

「立梅用水(たちばいようすい)」を整備した方です

 


 

立梅用水とは三重県多気町の旧勢和村一円の水田を潤す疎水で

水源の櫛田川から水を引っ張り1823年に完成したものです。

 

この用水ができる前は、櫛田川の河床が低く水を引き入れることができなかったため

芋やアワ等の雑穀しかできない荒地の多い地域でした

しかし、この用水ができたことにより、お米が穫れるようになり

実り豊かな農村となったそうです

 

そんな用水を作った西村彦左衛門の生家

今月から一般公開されています。

それにあたって、実はある貴重な資料が見つかったのです

 

それがこちら

水盛帳というもので

全部で13冊が見つかりました。

 


 

古い箪笥の中から出てきたそうで、

保存状態はご覧のとおりとても良いです

 


ここには立梅用水を作る為に測量された

この地域の高低などの数値が記録されています

実はこの立梅用水は5つの集落に渡ってつくられているのですが

3年間ですべて完成させるために

5つの集落一斉に着工したんだとか。

 

 

こちらは当時書かれた用水の見取り図

 

当時こんなにも短期間で用水を完成させるためには

かなりしっかりとした測量をしなければならず、

その技術が凄いものだというのが分かります。

昔はレンズもGPSもないので

水盛台という竹製のものを使い地道に測量したそうです。

 

そんな測量結果がつまったものが

水盛帳なんです

 

 

今回のゲストの高橋さんは

用水のことをはじめ

西村彦左衛門の人柄についても

たくさんお話してくださいました

 

 

教科書には載っていませんが、

西村彦左衛門さんの偉業と

水盛帳を見て歴史を感じるとても素敵な時間でした

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水土里ネット立梅用水事務局

三重県多気町丹生1620-3

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