綺麗な青空
そよそよ吹く風
そんな空に映える名古屋の伝統的なタコがあると聞いて
愛知県尾張旭市へ行ってきました
しかし
タコと言っても、食べるタコではなく
空に揚げるタコ、凧上げの方です
いったいどんな凧なのか・・・
日本の凧の会 東海支部 古橋鐐治さんに
お話しを聞きしました
古橋さんは御歳83歳で
凧を作り続けて約50年
凧作りのベテランです
名古屋には江戸時代から伝わる伝統的な凧
こりゅうだこ
「古流凧」があり
いわゆる和凧とは違います
どこが違うのかと言うと・・・
形
名古屋古流凧はセミやアブなどの
昆虫をモチーフをしたものが多い
少し羽を広げたような形で
胴体の上には目もあります
目の所には弓のようなものが・・・
一般的なサイズは60cmですが
大きいものだと1m80cmのものも
使っているもの
一般的な凧は青竹で作りますが、
古流凧は、より頑丈な煤竹(すすだけ)を使っています
これにより強風でも壊れません
空に揚がる時の様子
羽のような所は「袖(そで)」と呼ばれ
ここに空気を送り込むことで
グイ――――――――――ンっと
勢いよく空に揚がっていきます
さらに
弓のようになっている「うなり」の部分から
ブーンブーンと音が鳴ります
これが絵柄の虫の飛ぶ音に聞こえるのです
中継では実際に凧を揚げることはできなかったので
扇風機の風を使って音を出しました
このように
とても特徴的な名古屋の古流凧
作るのには10日くらいはかかります
中でも硬い竹を凧の形に曲げていくのが大変
熟練の技が必要なんです
しかし
古流凧の作り手は少なくなってきているのが現状。
日本の凧の会 東海支部のメンバー34人のうち
作れるのは20人ほど・・・
この伝統の技を次世代にも伝えていきたい
興味がある方は是非、連絡してみてください
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日本の凧の会 東海支部
電話:0561-53-6881
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レポートドライバー 清水藍