東山動植物園（名古屋市千種区）で、昨年12月にアメリカから来ていたアミメキリンが、今月8日にお披露目されました。
アメリカから日本に来たそうですが、かなりの長旅だったらしく、動物輸送がいかに大変かということ、そして引越しの結果生まれた複雑な人間関係ならぬキリン関係について伺いました。
アメリカからアミメキリンが呼ばれた理由
お話を伺ったのは、アミメキリン担当の飼育員 渡邊敬一さん。
渡邊さんが声を掛けたら、先輩キリンのマオ（メス）が来てくれました。
陸上で最も背の高い動物、キリン。
アミメキリンは、国内の動物園でよく見かけることのできるキリンの仲間です。
体の模様が網の目のように見えるのでこの名前がついているそうですよ。
意外にも時速50kmで走ることができる俊足の持ち主です。
東山動植物園には2頭のキリン（オス／トリノ13歳・メス／マオ11歳）がいます。
もともと、オスのトリノとメスのマオの間には3頭の子どもがいました。
2013年に生まれたメス（メイ）は京都市へ、2015年に生まれたオス（ジュラ）は福岡市へそれぞれ行き、昨年生まれたメスはすぐに亡くなってしまいました。
こうした繁殖のためのやりとりは国内で盛んに行われていますが、キリンは国内全体で繁殖数が少ないことや、新しい血統を入れることも必要なため、昨年12月にアメリカから1頭迎え入れることになったのです。
新入りはオハイオ生まれ
その新しい仲間が、アメリカ・オハイオ州からやってきたメスのキリン。
オハイオにあるワイルドアクレスランチ＆ペッティング動物園で生まれた個体です。
只今1歳9ヶ月。キリンの寿命は30年ですから、まだまだ子供な新入りちゃんです。体形も大人に比べて二回りも小柄でした。
左が新入り。右が11歳のマオちゃん。親子のような体格差ですね。
のんびり歩いて、尻尾を振りながらエサを食べていたりと、リラックスしている様子が伺えました。
この子はアメリカから日本にやってきたわけですが、もちろんパスポートですんなり海を渡れたわけではありません。
オハイオにあるワイルドアクレスランチ＆ペッティング動物園で生まれた個体です。
只今1歳9ヶ月。キリンの寿命は30年ですから、まだまだ子供な新入りちゃんです。体形も大人に比べて二回りも小柄でした。
左が新入り。右が11歳のマオちゃん。親子のような体格差ですね。
のんびり歩いて、尻尾を振りながらエサを食べていたりと、リラックスしている様子が伺えました。
この子はアメリカから日本にやってきたわけですが、もちろんパスポートですんなり海を渡れたわけではありません。
飛行機での移動！
アメリカから日本への移動手段はなんと飛行機！
船では時間がかかり過ぎるそうです。
とは言え、飛行機ですぐに来られたわけではありません。
まず動物園から移動し、40日間アメリカの検疫所で暮らします。
その後、動物園で手作りされた木箱に入って飛行機で13時間移動し、日本へ。
木箱の大きさは高さ約3mの、キリンが一頭立って動けるか、動けないかほどの広さ。動いて怪我をしないようにというキリンへの配慮です。
さらに横浜にある検疫施設で14日間過ごして、やっと検疫を通過し、トラックで横浜から名古屋へ。
東山へやってきたのは昨年12月10日のことでした。
およそ2ヶ月もかけた大移動だったのです。
船では時間がかかり過ぎるそうです。
とは言え、飛行機ですぐに来られたわけではありません。
まず動物園から移動し、40日間アメリカの検疫所で暮らします。
その後、動物園で手作りされた木箱に入って飛行機で13時間移動し、日本へ。
木箱の大きさは高さ約3mの、キリンが一頭立って動けるか、動けないかほどの広さ。動いて怪我をしないようにというキリンへの配慮です。
さらに横浜にある検疫施設で14日間過ごして、やっと検疫を通過し、トラックで横浜から名古屋へ。
東山へやってきたのは昨年12月10日のことでした。
およそ2ヶ月もかけた大移動だったのです。
女の戦いは、キリン界でも？
昨年12月に到着後も、スムーズに公開へ至ったわけではありません。
知った仲間や人間がいない環境に慣れさせるため、少しずつ環境に慣らさせていく必要がありました。
飼育員の皆さんは、「自分たちには害がない」とわかってもらうため、歩み寄ってくれるまで待ちの姿勢。
キリンの近くで雑談をするなど、近くにいても害はない、というアピールをしてきました。
その甲斐あり、今では渡邊さんが「おーい！」と呼ぶと…
するとひょっこり、こちらに歩いてきました。
人間との距離を少しずつ縮めている新人キリン。
しかし、ここにもう一つの懸念がありました。人間関係ならぬ、キリン関係…。
ずっとオスメス2頭でいたところへ、若いメスが来たわけですから、先輩のマオはヤキモチを妬いてしまわないか、ということです。
しかし、渡邊さんが一言で返します。
「あの子、気にしてないですよ」
エサも一緒に仲良く食べていました。
来日時はあった壁も徐々になくなり、心を開いてくれている新入りキリン。
エサもしっかり食べており、今後は、オスのトリノとのペアリングも期待されています。
知った仲間や人間がいない環境に慣れさせるため、少しずつ環境に慣らさせていく必要がありました。
飼育員の皆さんは、「自分たちには害がない」とわかってもらうため、歩み寄ってくれるまで待ちの姿勢。
キリンの近くで雑談をするなど、近くにいても害はない、というアピールをしてきました。
その甲斐あり、今では渡邊さんが「おーい！」と呼ぶと…
するとひょっこり、こちらに歩いてきました。
人間との距離を少しずつ縮めている新人キリン。
しかし、ここにもう一つの懸念がありました。人間関係ならぬ、キリン関係…。
ずっとオスメス2頭でいたところへ、若いメスが来たわけですから、先輩のマオはヤキモチを妬いてしまわないか、ということです。
しかし、渡邊さんが一言で返します。
「あの子、気にしてないですよ」
エサも一緒に仲良く食べていました。
来日時はあった壁も徐々になくなり、心を開いてくれている新入りキリン。
エサもしっかり食べており、今後は、オスのトリノとのペアリングも期待されています。
只今、名前募集中
現在、東山動植物園では、このアミメキリンの名前を公募中です。
3月3日（日）まで、園内にある応募用紙に名前を書いて応募してください。
上位３つの候補を「最終候補」とし、3月21日（祝）のイベントで、3つに絞られた候補の中から、来園者がその場で名前を決めることになっています。
ぜひ名付け親になってくださいね。
首をなが～くして、待っています。
（ＣＢＣラジオレポートドライバー 小林美鈴）
東山動植物園
名古屋市千種区東山元町3-70
052-782-2111
3月3日（日）まで、園内にある応募用紙に名前を書いて応募してください。
上位３つの候補を「最終候補」とし、3月21日（祝）のイベントで、3つに絞られた候補の中から、来園者がその場で名前を決めることになっています。
ぜひ名付け親になってくださいね。
首をなが～くして、待っています。
（ＣＢＣラジオレポートドライバー 小林美鈴）
東山動植物園
名古屋市千種区東山元町3-70
052-782-2111
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