レポドラ日記

秋のはじまりに味わえる「筆柿」。最高な秋の味覚

秋の味覚といえば、「柿」があります。スーパーでもよく見かけるようになりましたね。
柿の最盛期はこれから、なんですが、すでに旬を迎えている「筆柿」という柿が、愛知県幸田町で生産されています。
その「筆柿」について伺いました。

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筆柿は一足早く食べられる甘ーい柿


西三河柿選果場運営委員会の本田稔さんにインタビュー



通常のひらぺったい形ではなく縦長、サイズは手のひらにおさまるくらいで比較的小さめで、おしりが筆先のように細くなっています。

形が毛筆の筆先に似ているので、「筆柿」と名付けられたそうです。


そんな筆柿は別名「珍宝柿」と言い、筆柿の出荷時期は9月中旬から11月上旬と早い時期に行うので、いち早く食べられる柿なのが特徴です。

濃厚な甘みコクも特徴で、糖度は熟したものだと20度を超えるんだとか!


 

筆柿の全国シェア95%の幸田町


そんな筆柿は、幸田町だけで全国シェアの95%以上を占めています

幸田町の栽培面積はおよそ50ヘクタールですが、この広さは東京ドームの約5倍の面積。
去年の出荷数は、7,5キロの段ボールおよそ70,000ケースを出荷


なぜ幸田町では筆柿がこんなにも多く生産できるのか!

ひとつは、幸田町の気候と風土が筆柿に適していること。他の地域で栽培すると渋柿ばかりできてしまうが、幸田町は甘柿が生るそうで・・・。

そしてもう一つは、幸田町の歴史にあります。
幸田町は、江戸時代から農家の庭先などで親しまれていました。
そもそも筆柿は「不完全甘柿」で、同じ木に甘柿と渋柿の両方が生まれます。

先代の方々が甘柿がたくさん生るように、と、木を選んで接ぎ木をするなど、江戸時代から様々な工夫をされてきました。
その長年の努力の結果、今の甘柿がたくさん生る木が幸田町にあるということなんですね。

昔は生産者の勘で渋柿か甘柿かを見極めていましたが、今では渋判定機で見極めることができます。

実の黒い点々がある方が甘い証拠!



光が通る柿は渋柿



光が通らない柿は甘柿

この機械を使って選別して、出荷しているそうです。

 

シャックシャク。濃厚。最高の秋の始まりだ!


今年の筆柿は、収穫期の長雨や台風の影響により出荷量は少ないのですが、出荷の最初から大きな玉でジューシーで美味しい柿ができたそうです。

筆柿ならではの美味しい食べ方は、生でそのまま丸かじり皮ごと!!
私も頂きました。



ゴマと呼ばれる黒い点々がたくさん。これは甘い証拠!

食感はシャックシャク!薄皮だから皮の存在感がない!爽やかだけど濃厚な甘み!柿の香りが鼻に抜けて最高に美味しいです!

より美味しい筆柿の見分け方は、丸みのあるフォルム、色が濃厚な柿色、大きめのものを選ぶことだそうです。

効果的な保存方法は、まず、ヘタの部分にウェットティッシュを付けておきます。
その柿を新聞紙に包んで、野菜室で保存することでおよそ2週間保存ができるそうですよ。

販売先は関東、関西、東海、信州、北陸と全国各地に出荷されているので、全国のスーパーでも販売しています。

秋のはじめに会うことのできる筆柿。
最高の秋の味覚でした^^

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