瓦の美術館で、スパイスのイベント?
高浜市やきものの里かわら美術館 事業部の
市原陽子さんにインタビュー
高浜市やきものの里かわら美術館は、生産量日本一を誇る「三州瓦」の中心的な産地・高浜市にある、
日本で唯一の瓦をテーマにした美術館です。
瓦の美術館で、スパイスのイベントを行う・・・その理由は「シルクロード」にありました。
瓦はシルクロードを通って流通をされていました。そこで、シルクロードをもっと身近に感じてもらおうと、現在こちらの美術館で
「シルクロードの甍展」が開催されています。
しかし、日本人の私たちにとって、シルクロードはいまいち馴染みがない・・・ということから、シルクロードを経て世界中に広がっていったものを使って、展覧会と同時にイベントを展開しよう、と考えました。
シルクロードといえば、絹やスパイス。
今回はスパイスに焦点を当てたんですね。
スパイスを「見て・香って・楽しく学ぶ」ことができるスパイスの展示イベント「高浜スパイス研究所」ができました。
改めて、スパイスって何・・・?
高浜スパイス研究所は、高浜市やきものの里かわら美術館2階のロビーにて開催中です。
監修をてがけたのは
水野仁輔さんという専門家。
水野さんは
「カレー専門の出張料理人」として全国で活躍し、
「カレーの教科書」など45冊以上もの本を出版している「カレーのプロ」
ビンに入った50酒類のスパイスがずらーり!
豆のようなものや
乾燥したネギのようなものも
スパイスって、カレーに使うスパイシーな粉状のものだと思ってたけど違うんだ・・・?料理初心者の私にとっては衝撃的な光景でした。
スパイスは植物!木の実や葉、根っこがスパイスになります。
様々な
香りをつけるだけでなく、
臭みも取るし、パエリアのように
色もつけれくれる優れもの。
実は
ケチャップやマヨネーズにもスパイスが使われている!
スパイスはとっても身近な食材だったんですね。
こちらのイベントではスパイス以外に、パネルも展示してあります。
それぞれのスパイスの名前・歴史や基礎知識・効果・用途などが表示されているので、更にスパイスについて学ぶことができますね。
スパイスを作ってみた!
では、今回のメインの
スパイス調合体験。
展示されたビンの香りを嗅ぎながら、好きな香りや色を探します。
そこから実際に調合していきます。
配合の仕方は人それぞれ。
自由に自分の好みの香りを追求できます。
誰でも気軽に楽しめるように、カレー、グラノーラ、紅茶の
基本レシピが用意されていますよ。
今回私は、レシピにある紅茶を作りました!
まず、2種類のスパイスを用意して
1つポチ袋に。
もう一つをポチ袋に。
完成。
驚きの簡易さ。
配分は「自分の好み」
香りを嗅ぎながら、自分の好きな配分で調節します。
レシピでは2種類のスパイスを使うように書いてありますが、自分の好みでスパイスを増やしてもOK。
簡単だけど奥が深い。
また、このイベントの開催に併せて、
高浜市内の4店舗でスパイスを使った特別メニューを販売中です。
私も「
ローズマリーパン」と「
ピンクペッパーが彩る♪ グレープフルーツとシーフードのマリネ」を頂きました。
ローズマリーはとにかく香り高い!上品で大人の味です。
マリネは味に深みが出ていました!
こちらも併せて楽しみたいですね。
今回で、意外と身近だということがわかったスパイス。
学びのシルクロードを渡ることができました。
「高浜市やきものの里かわら美術館」
愛知県高浜市青木町9-6-18
10時~17時/月・火定休日
「シルクロードの甍展」「高浜市スパイス研究所」
6/17(日)まで開催
展覧会の入場料 高校生以上300円、中学生以下無料
オリジナルスパイス作りは入場料+200円