岐阜市は先日、男性が家事を担うことのできるよう、家事のコツをわかりやすくまとめたハンドブック「家事メンのすすめ」を作成されました。
家事メンとは、家事を積極的に行ってくれる男性のことです。
一体どういったハンドブックなのか?伺ってきました!
男性も家事をしなくては、という意識は高まってきているものの・・・
![](https://dqqyksukcoz0h.cloudfront.net/files/user/201805072041_1.jpg?v=1525726821)
家事メンを監修された岐阜大学の大藪千穂教授
岐阜市男女共生・生きがい推進課の杉本亜紀さんにインタビュー。
このハンドブックを作成されたきっかけは市民意識調査の結果からだそうです。
調査の中で「男は仕事、女は仕事」という考えについてどう思うかという設問があります。
平成19年度では、この考えについて肯定的な考えの人が6割以上と多かったのですが、
平成28年度では、結果が逆転し、否定的な考えの人が6割以上という結果になりました。
一方、家庭での家事の担い手を尋ねる設問では、
掃除や洗濯、料理の支度などで、女性が担っているとの回答が約7割!
また、女性が職業を持ち続けることの問題点は何か?という設問には、
「家事や育児、介護との両立が難しい」との回答が8割以上あったそうです。
女性の社会進出と共に、性別役割分担の意識が増えてきているのに
実際は男性よりも女性の方が多くの家事を担っている現状があるんですね。
その意識と現実の差を埋める為に作られたのが、
この「家事メンのすすめ」だそうです。
奥様方曰く「超簡単なこと」が載っているそうです
実際に「家事メンのすすめ」を見させてもらいました!
![](https://dqqyksukcoz0h.cloudfront.net/files/user/201805072041_2.jpg?v=1525726821)
家事の現状や家事相性診断などを導入部分としていれており
3つのテーマに分けて、基本的な知識やコツをわかりやすくまとめてあります。
1つ目が「料理」
![](https://dqqyksukcoz0h.cloudfront.net/files/user/201805072041_3.jpg?v=1525726821)
野菜の切り方や、食品を冷蔵庫のどこに保存するべきか、などが載ってあります。
2つ目が「洗濯」
![](https://dqqyksukcoz0h.cloudfront.net/files/user/201805072041_4.jpg?v=1525726821)
洗う前に確認するべきことや、洗濯物の畳み方などが載っています。
3つ目が「掃除」
![](https://dqqyksukcoz0h.cloudfront.net/files/user/201805072041_5.jpg?v=1525726821)
掃除機のかけ方、お風呂掃除の仕方などが載っています。
内容を聴いた丹野さんは「そんな簡単なことが載ってるんですね!」と笑ってリアクション。
24歳実家暮らしの私、知らないことがいっぱいだったな・・・。
これは、花嫁修業のおともにしよう・・・・。
家事に対して、男女ともほんとはどう思っているの?
家事メンのすすめを作成するにあたり、男女ともにヒアリングを行ったそうです。
男性の本音には
「妻には感謝しているから、少しでも家事をしたいのに、わからないからできない。何もしていないと怒られる。正直、困っている」
という声があったんだとか。
家庭教育を受けていない40代以上の男性は、家事の基本的な知識や方法を教わっていない為、
「家事といっても、実際に何をしていいのかわからない」という男性が少なくないそうですよ。
一方女性は
「男性には家事を自らのことと捉える意識を持ってほしい」という本音が見られました。
例えば、男性の言う「家事を手伝うよ」という言葉にそれが表れています。
「手伝う」は、夫としては自分の仕事ではないけど、妻の仕事をしてあげるよ、という意味に捉えられ、家事を他人事のように考えているのでは!
「家事を手伝うよ」じゃなくて、「家事をやるよ」?いや、そんなこと言わなくても積極的に家事をやってくれ。
これが女性側の本音だと思いました。
男女の本音は家事メンのすすめにも掲載されています。
![](https://dqqyksukcoz0h.cloudfront.net/files/user/201805072041_6.jpg?v=1525726821)
では家事力をUPさせるには?
では、実際に男性の家事力を上げるためにはどうするべきか?
まず男性は、小さな家事からコツコツと継続していくこと!
そして家事を面倒だと思わずに楽しむこと!
家事は勉強やダイエットと違い、結果がすぐに表れます。
その分達成感を得ることができて、家事が楽しくなってくることを実感してほしいと大藪教授がアドバイスをくれました。
そして女性は、褒めること!
夫の家事のやり方が自分と違ったり、ダメ出ししたくなっても、やってくれたことに対して褒めることが大事だそうです。
私、「育児と似ているな」と、ニヤリ。
家事メンのすすめの他にも「となりの家事メン」というパンフレットも作成されました。
![](https://dqqyksukcoz0h.cloudfront.net/files/user/201805072041_7.jpg?v=1525726821)
結婚出産期、子育て期、セカンドライフ期の3つのライフステージに応じた男性の家事の方法が記載されています。
![](https://dqqyksukcoz0h.cloudfront.net/files/user/201805072041_8.jpg?v=1525726821)
自分に近いライフステージを参考にすることで、より具体的に自分が何をするべきなのかがわかりますね。
最近就任された新しい岐阜市長も、この2冊を非常に推しているそうですよー!
一家に一冊置いておくと安心!
私は花嫁修業、頑張るかあ~。
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「家事メンのすすめ」「となりの家事メン」
各公民館、コミュニティセンター、図書館、
みんなの森ぎふメディアコスモスなどの
岐阜市内の公共施設に配架
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