レポドラ日記

豊橋筆が進化して、赤ちゃんの体を洗う筆に

豊橋市と言えば、豊橋筆で有名ですね
若手の育成や需要の減少などの課題がある中、豊橋市で「福筆」という子供の体を洗う為の筆が誕生しました

[この番組の画像一覧を見る]

国の伝統工芸品、豊橋筆


豊橋市役所の吉開仁紀さん
豊橋筆の職人の川合福男さんにインタビュー




豊橋筆は江戸時代から作られている国の伝統工芸品
一人の職人36の行程全て手作業で仕上げるのが特徴で
高級品が多く、書道家の間ではファンも多いんです

最近では将棋の藤井聡太六段
「愛知県特別表彰」を贈られたときに記念品として
「字が上達できるように」と筆を希望したんだとか
そこで豊橋筆振興協同組合が用途別に
豊橋筆6本を制作して贈られました

豊橋筆の生産量は国内の毛筆生産量の4分の1を占め
高級筆では7~8割のシェア!
年間140万本が全国で販売されています

しかし、現在では最盛期の3分の1にまで減ってきている・・・

理由としては、書道の需要の減少と、職人の減少です
現在の筆の職人は高齢化などで50人もいないほどなんだとか

豊橋筆の伝統をなんとかしなくては!
書道に馴染みのない人にも
伝統の技に親しんでもらおう!

ということで、吉開さんなどがデザイナーや職人に呼びかけ
豊橋筆のプロジェクトが発足しました

 

ふわっふわの福筆


吉開さんは豊橋筆の触り心地に注目
吉開さん「うっっっっとりするほど気持ちがいいんです・・・

この優しい触り心地でデリケートな赤ちゃんのお肌を
洗うことができるのでは?という発想から
「福筆」が生まれました


そこから実現化に向けて頑張ったのは職人の川合さん

18歳の頃から豊橋筆を作り続け、歴は50年以上の超職人




泡立ちをよくする為、空気をよく入れられるように
先が広がった筆を作らないといけない

今まで作ってきた従来の先が細い筆とは
真逆の挑戦をした大ベテラン

なかなかきめ細かい泡がでず苦戦・・・

長さを3ミリごとに違う毛を10通り作り
それを均等に混ぜてふんわりとした毛先に仕上げました


こうして2年をかけて「福筆」が完成しました

予約が1年先!?出産祝いで大人気


出来上がった福筆の毛先で体をくすぐるようにすると
子供も気持ちよさそう、と大評判

ヒツジの毛を使用していて柔らかい!





福筆の名前の由来
職人の川合福男さんの「福」をとったことと
贈ると福があるよ、の意味を込めているそうです
価格は税込み10500円

これは出産祝いに最適ですね!

ただ、福筆の制作は川合さん一人で行っているので
ひと月に20本の生産が限界・・・

予約はなんと1年待ち


予約は「福筆」のホームページにある
お問い合わせフォームから可能です

件名に「購入希望」と書いて
購入する本数も記入のうえ、送ってください


子供を洗う世界一優しい筆

いつか生まれるだろう我が子を
絶対に福筆で洗うぞ!


関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報