2007年8月の「初音ミク」誕生以来、ボカロ楽曲界隈で「ニコニコ」の存在は欠かせません。
2020年以降、ボカロ楽曲投稿祭「The VOCALOID Collection」(ボカコレ)の開催でシーンのさらなる活性化に取り組んでいます。
12月8日放送のCBCラジオ『RADIO MIKU』には、ボカコレの企画・プロデュースを手掛けている株式会社ドワンゴの丸山堅大さんが出演。
清水藍が、サイバー攻撃による休止もあった今年のニコニコについて尋ねます。
3年間で変わったもの・変わらないもの
丸山さんは、番組が「ボカコレ」メディアパートナーとなった2021年秋、同局の派生番組『RADIO MIKU EX』に出演しています。
丸山「なんだか歴史を感じますね(笑)」
清水「そういう意味では3年って時間は『ボカコレ』もこの番組も長いんだなって感じますね」
当時の清水は『ボカコレ2021秋』で「初音ミク」を使用して初の楽曲制作に取り組んだ頃。
そこから番組では毎回ボカコレに自作曲を投稿し続けています。
一方、「ボカコレ」も回数を重ねるたびに投稿作品が右肩上がりで増え、スマホゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』とのコラボ企画を実施するなど、新たな取り組みをしながら現在に至っています。
丸山さんは今なおニコニコ動画を中心にボカロ関連を中心とした企画・プロデュースを担当しているとのこと。
様々なイベントを企画運営
具体的に、丸山さんがしていることとは?
丸山「『超ボカニコ』とか『ボカコレ』とか。今日も紹介しますが、『VOCAParty!』の企画・プロデューサーもやってますね」
「超ボカニコ」は、「ニコニコ超会議」のスピンアウト企画で、ボカロ音楽オンリーステージ。レジェンドからルーキーまで幅広いボカロPがDJプレイを披露、ボカロ音楽に浸れるイベントです。
清水「今年はニコニコ動画にとって忘れられない1年になったんじゃないかと思いますが。2024年を振り返って、丸山さんいかがですか?」
6月8日にニコニコ動画がサイバー攻撃を受けてサービスを停止。復旧までに約2ヶ月を要しました。
そんな中、丸山さんが挙げたのは「Synthesizer V AI 重音テト」の躍進、そしてハイパーポップなどの新しいサウンドを取り入れたボカロ曲が増えたこと。
アクシデントに見舞われた今年ですが、ボカロシーンは相変わらずの柔軟性を保ち、ボカロPたちはそのアンテナの高さを見せつけた一年と感じたようです。
今年のシーンを振り返る企画
丸山さんが今年新たに企画したイベントが、前述の『VOCAParty!』です。
丸山「年の瀬2日間(12月14~15日)、2024年のボカロシーンを振り返る特別企画。ボカロの盛り上げはもちろん、年末ならではの新しいボカロ文化が作れたらいいなと」
1日目の14日は「動画投稿リレー」。ボカロP20~30名が新作動画を一斉に投稿するそうで、時間差で次々と投稿される新曲を楽しめる疑似ライブイベントのようなイメージとのこと。
清水「みんなで一緒にコメントをしながら、聴くこともできるわけですね」
2日目の15日は、1日目の投稿を受けたバラエティ&トーク生放送。1日目に投稿したボカロP以外にも、ボカロシーンで活躍している方が出演すると言います。
清水が気になったのは「高級カレーうどん品評会(仮)」。
もちろん主役はボカロ楽曲。丸山さんも「楽しい挑戦でデスゲームみたいな肝入り企画」とアピールしました。
(葉月智世)
RADIO MIKU
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2024年12月08日19時08分~抜粋