RADIO MIKU

鏡音リン16周年楽曲のボカロP・ユジー、ボーカロイドの出会いを語る

バーチャルシンガー「鏡音リン」16周年としてアニバーサリーソング「カナリヤイエロー」を手掛けたのが、ボカロPのユジーさん。

2013年7月にボカロPデビューし、スマホ音楽ゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』にも収録された「ミルククラウン・オン・ソーネチカ」など、多数の名曲を発表しています。

1月19日放送のCBCラジオ『RADIO MIKU』では、ユジーさんが出演し、清水藍と斉藤初音アナウンサーが、ボカロとの出会いから曲作りのこだわりなどを尋ねました。

[この番組の画像一覧を見る]

歌入れしてくれる存在

まず尋ねたのは、ユジーさんとボーカロイドとの出会いについて。

ユジー「結構前のお話ですけど、ボカロの存在は何となく知ってた。当時自分でもパソコンで音楽を作っていて、EDMのような音楽をずっと一人で誰に聴かせるでもなく作っていて、歌を入れたいなと思ったんです。

頼める知人もいなくて、ちょうどネットで知り合った方がボカロをやっていて『楽しいからやってみなよ』って言われたのが最初ですね」

清水「歌入れ目的ということで、いまボカロに触れる方々とは違うきっかけで使うようになったんですね」

ボカロ楽曲そのものにハマるきっかけとなったのは「こどものしくみ」(ピノキオピーfeat.初音ミク)。
音使いや曲調は可愛いのに、歌詞はダークでちょっと皮肉が効いているなど、影響を受けたと同時に動画にも衝撃を受けたといいます。

当時のピノキオピーさんはイラストも配信しており、ユジーさんもコメントしたことがあったそうです。

楽曲制作のこだわり

楽曲作りで大切にしていることやこだわりは何でしょう?

ユジー「曲を作ってから時間が経った時に『古臭いな』ってならない曲を作りたいなと思っています。どんなのが今っぽいのかはちょっと気にしてるんですけど、あまりそちら(今っぽさ)だけに寄らないようにしようと心がけています」

ボーカロイドに歌ってもらう歌詞こそが主役と考え、言葉をブーストしてくれるように調声しているそう。

斉藤「ユジーさんの楽曲の歌詞は繊細で、過去の作品もおしゃれなものが多い印象なんですけど、楽曲を作るためのインプットというか、どういうところから持ち出して作品に昇華させているんですか?」

ユジー「小学生の頃に聴いていたゲーム音楽が好きで、割とゲーム音楽のメロディや展開を頭の中から引き出して使ったりとか、思い出から持ってきてる感じ」

初めて買ったCDもゲーム音楽のサントラだったとのこと。
清水も「楽曲の主人公の心境にグッと入り込める物語性のすごさや、コード進行の気持ちよさがいい」と絶賛します。

自分の好みど真ん中の曲

話題は、ユジーさんの最近のオススメ曲へ。

ユジー「本当に最近の楽曲ですけど、『どっかいこうよ』(reinou feat.可不+初音ミク)です。去年出会った曲の中では、一番いいなってくらいに思ってまして。

可愛くて軽い曲調なんですけど、歌詞は不穏な感じというか僕のフェチ的部分に引っかかった部分があって。ボーカロイドも僕が良く使っている初音ミクと可不になるので、それもあって素敵な曲だと思いました」

「MVと楽曲のバランスも良く、聴きこんでどんな楽曲なのか知りたいと思うほどだった」というほど。また、この曲を作ったreinouさんは2021年10月デビューしたばかりの若手クリエイターです。

一時期活動を停止したユジーさんですが、その間に若いクリエイターが出てきていると感じており、メジャーになっているボカロ文化をこれからも残してほしいと語りました。
(葉月智世)
 
RADIO MIKU
この記事をで聴く

2024年01月20日00時03分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報