RADIO MIKU

ボカロP・瀬名航、プロセカ楽曲の依頼を受けた時の心境を語る

2021年、CBCラジオ開局70周年ソングとなったのは「時代を超えた遊び場で」。
周年ソングとしての役目が終わった後も、ニコニコで「踊ってみた」動画の素材として使われ、30以上のダンス動画が公開されています。

この楽曲を担当したボカロPの瀬名航さんが、12月15日放送のCBCラジオ『RADIO MIKU』に出演。
同局へは2年8か月ぶりの出演となる瀬名さんの現況について、清水藍が尋ねます。

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クリエイターとして多方面で活躍

瀬名さんは、2021年4月~2022年3月まで放送されていた『RADIO MIKU EX』の初回ゲストとして出演。
その後も即売会で瀬名さんのブースへ足を運んでいたという清水。

現在瀬名さんはアニメやゲームの主題歌や挿入曲、アイドルへの楽曲提供など、クリエイターとして多方面で活躍中です。

そして、ボカロPとしては、スマホゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ feat. 初音ミク』に新曲「ショウタイム×オーディエンス」が追加されることになりました。

「みんなにもぜひ遊んでもらいたい」と話す瀬名さん。
どういう経緯で楽曲が「プロセカ」収録に至ったのでしょうか?

「プロセカ」提供楽曲の裏話

実はオファーを受けて「寝耳に水」だったという瀬名さん。

瀬名「いつかは関わってみたいと思っていたし、ゲームとしては以前から知っていたので。すごく光栄なことだなと思いました」

「プロセカ」をプレイすることはなかったそうですが、ゲーム自体のことは友人などから聞いており、「純粋にうれしいことだと思った」と続けます。

瀬名「最初お話をいただいた時に、『ユニットイメージソング』っていう立ち位置の楽曲だという話だったんですけど。キャラクターたちが実際に歌うユニット曲とは違ったものだったので、ポジションを生かした曲にしたいと思って作り始めました」

瀬名さんはキャラクターとプレイする人たちや、見ているボカロPたちを繋ぐような楽曲ができたら面白いと考え、ショーユニット「ワンダーランズ×ショウタイム」の「ショウタイム」を拝借して「ショウタイム×オーディエンス」と名付けたそう。

メッセージとして「数珠つなぎになっている」という繋がりを伝えたかったとのこと。
他にも、歌詞命で曲を作ったことなどを披露しました。

10年以上のキャリア

瀬名さんは2012年にデビューしてから10年以上のキャリア。
現在のボカロシーンをどう見ているのでしょうか?

瀬名「面白いことをみんなやりたいって思っているような熱は、デビュー当時も今も変わらないと思いますし、特に10~20代の若手の音のクオリティーが全体的に上がっている印象があります」

清水「今の若手、『ボカコレ』のデビュー2年以内のルーキー部門に投稿する人たちの音ってすごいですよね」

機材も進化しただけでなく、安価になったことで初心者が取り組むハードルが下がってきていることを感じるという瀬名さん。
多くの若手が出てくる中、瀬名さんが長く活躍できている理由は?

瀬名「あんまり無理をしてこなかったからですかね。もっと伸びなきゃ、人にウケなきゃ…って一生懸命考えていた時期もあったけど、結局つらいから続かなくて。
自分のやりたいことを軸に、聴いてくれる人に対する対話というか、喜んでもらいたいで面白がってやっていくことが大事なのかなって」

結果的に無理をしない姿勢が、長く続けてこれた要因ではないかと分析する瀬名さんでした。
(葉月智世/Art by ASCAN・出汁汁・house)
 
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2023年12月16日00時03分~抜粋

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