RADIO MIKU

ボカロP・宮守文学は企画書から曲作り?計算された楽曲の秘密

2004年11月5日、札幌市のクリプトン・フューチャーメディアが日本初のバーチャル・シンガー「MEIKO」を発売しました。

11月10日放送のCBCラジオ『RADIO MIKU』には、MEIKO19周年アニバーサリーソング「夜舞うシルエット」を作ったボカロPの宮守文学さんが出演。
楽曲制作の意外な裏側について、清水藍が尋ねます。

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ボカロとの出会いや原点

まずは、宮守文学さんがボカロやニコニコ動画に出会った時期やきっかけについて。

宮守「中学生の頃だったと思います。家が厳しめだったので、ポップスなどにあまり触れて来なかったんです。お堅い音楽教育を受けてたので…。ネットに初めて触れて『ネットにしかない音楽』としてボーカロイドを知った」

衝撃的で、カルチャーショックだったと振り返ります。

清水「ってことは、スマホが手に入ると同時に音楽の世界も広がった?」

宮守さんは、スマホを手にしたことをきっかけにさまざまな音楽を聴くようになったそう。
当時衝撃を受けた楽曲として「*ハロー、プラネット。」(sasakure.UK feat. 初音ミク)を挙げました。

この曲には「歌ってみた」投稿曲を巡回していて出会ったそう。
聴き始めてすぐに「これは本家(原曲)を聴かなきゃ」と、初音ミクが歌う原曲を聴き、感動したとのこと。
「ボーカロイドが歌うからこそ意味がある」と思った宮守さんにとって、ボカロPになった原点とも言える曲です。

『初音ミクV3』を今も使用

宮守さんにはエレクトーンを学んだ経験がありました。

宮守「一応、音楽の基礎的なことは教わってました。エレクトーンって、本当に様々なジャンルの曲をやるんですよ。クラシック・ジャズ・バンド…本当に幅広い知識が身につく」

ボカロ楽曲を作ろうと思ったきっかけは、聴き始めた中学生の頃に「自分にも作れるかも?」と考えたこと。
作り手によって作風が大きく変わるため、自分が作ったらどうなるのか?と興味が膨らんだとのこと。

高校生になり、パソコンを手に入れてから家電量販店で購入したのが『初音ミクV3』でした。
このV3は最近の楽曲でも使用しているそうです。

曲作りに企画書

曲作りについて尋ねる清水。

宮守「一曲作ろうって決めたら、最初に企画書みたいなのを作るんです」

コンセプト、やりたいことなど、曲の説明が事足りるくらいのボリュームのものを書き出すそう。
その理由は、曲を作っているうちに様々なアイデアを足しすぎてわけがわからなくなるから、という話に清水も納得。

清水「宮守文学さんの音楽って、主人公が見えてくるというか、こんなことを考えている子がこういう気持ちを歌にしているのかな?って景色が見えてくる感じがする」

清水の感想に「嬉しいですね」と応じる宮守さんでした。
(葉月智世)
 
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2023年11月11日00時02分~抜粋

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