RADIO MIKU

ボカロP・子牛、衝撃の発言「寝て起きたら作曲ができるように…」

2004年に国産ボカロキャラクター第1号『MEIKO』が発売されてからおよそ20年。
多数の人気曲とともにボカロがカルチャーとして定着した要素のひとつが「ネタ曲」です。

10月20日放送のCBCラジオ『RADIO MIKU』には、数々のネタ曲や、ネタ曲の祭典「ネタ曲投稿祭」の企画・運営としても知られるボカロP・子牛さんが出演しました。

ボカロPとしての歩みや、2021年から開催されている「ネタ曲投稿祭」の裏話を清水藍と斉藤初音アナウンサーが尋ねます。

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何を食べたら作曲できる?

まず音楽を始めたきっかけについて尋ねます。

子牛「ボカロとの出会いは10年以上前に、ニコニコ動画を観てた際に初音ミクが踊る動画を見つけて聴くようになりました。
当時は家の裏でマンボウが死んでるPさんの作品や、おにゅうPさんの『般若心経ポップ』という曲にとても衝撃を受けました」

2010年に配信された「般若心経ポップ」(おにゅうP feat.初音ミク)は、なんと仏教の経典「般若心経」にメロディーをつけたもので、公開からわずか5か月ほどで100万PVを叩き出した楽曲です。

清水「当時からネタ要素のあるクリエイターさんの曲を多く聴いていたんですね」

地上波では聴けないような曲がニコニコ動画に多く投稿されており、ここでしか聴けないことが衝撃的だったと振り返りました。

その後、ニコニコ動画の「弾いてみた」動画やバンド系のアニメの影響から、ギターとベースを触るようになった子牛さん。
「その過程で、なぜか寝て起きたら作曲ができるようになっていた」という言葉に、ざわめく清水と斉藤。

音楽理論などを学んだわけではなく、いつしか作曲ができるようになり「これで憧れのボカロPになれるじゃん」と思い、必要なことを勉強して始めたとのことでした。

作曲ができるようになっていた前夜の晩ご飯を聞き出し、同じものを食べてあやかろうとする清水です。

最初からネタ曲ひと筋

子牛さんがボカロPデビューしたのは2019年のこと。
『ニコニコ大百科』の概要には「モテるためにデビューを果たした、動物系ボカロP」とあります。

処女作は「道程」。曲名をあえて言わないよう、遠回しに曲の方向性について質問する斉藤。

斉藤「すごく爽やかで素敵な曲だと思ったんですけど、ユニークな楽曲を作れるようになったのも急に目覚めてできるようになった?」

子牛「曲を作り始めた時から、そういう曲しか作れなくて。真面目な曲はいつまで経っても作れていない。そこ(真面目な曲を作る才能)はまだ目覚めていませんね…」

清水が子牛さんの曲と出会ったのは、2020年に投稿された「ウナの惑星」(子牛feat.音街ウナ)。
「真面目な曲は作れていない」というコメントに反し、この「ウナの惑星」あたりから方向性が変わったと感じていた清水、「どうした、子牛さん?」と思っていたようです。

子牛さん曰く、「ウナの惑星」は動画制作に関わってくれた人が頑張ってくれたからまともに見えるだけで、ネタ曲的なものを好む本質は変わっていないとのこと。

曲作りについては「他の人が作らなさそうなもの」を意識しており、普段投稿する曲と「ボカコレ」に投稿する曲は違った感じにしているとのことでした。

清水「ネタ曲で生きていけるかもしれない」

この番組では清水たちが自らボカロPとして「ボカコレ」に曲を投稿しています。
今年8月の「ボカコレ2023夏」がルーキーとして最後だったことから、「ネタ曲で生きていけるかもしれない」と考えていると清水。

清水「子牛大先生に、私どもの楽曲を聴いていただいて講評をいただければ…」

無茶振りして子牛さんに聴かせた曲は、「楽耳未来神社」(清水藍 with みくばんP feat.初音ミク、MEIKO)。

タイトルから明るくてハッピーになれる曲を想像していた子牛さん、実際に耳にして出た感想は「意外とアングラな感じがする…」。

慎重に言葉を選びながら感想を話す子牛さんに、清水はさらに「私たちはどう生きていくべきでしょうか?」と質問を重ねます。

子牛さん「予想外のギャップが面白いと思うので、ここをもっと尖らせていくのも今後の方向性としてアリだと思います」

「自分たちが出せるものを追求していけばいいのでは?」とのアドバイスに、次回「ボカコレ2024冬」に向けてやる気をみなぎらせた清水でした。
(葉月智世)
 
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2023年10月21日00時03分~抜粋

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