RADIO MIKU

たくしP、「ボカコレ」最後のルーキー投稿のテーマが想定外すぎた

今年8月にニコニコで開催されたボカロ楽曲投稿イベント『ボカコレ2023夏』。
活動開始から2年以内のボカロPが参加できる「ルーキー部門」で最後のルーキー投稿となったひとりが、名古屋在住のたくしPさん。

10月13日放送のCBCラジオ『RADIO MIKU』では、そのたくしPさんが出演し、投稿曲について語りました。
聞き手は清水藍と斉藤初音アナウンサーです。

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自己最高順位は超えられず

今年7月に続き2度目の出演となったたくしPさん、今回は『ボカコレ2023夏』を振り返ります。
ラストルーキーとして投稿した楽曲「アンヤノホトボリ」(たくしP feat.裏命)は、ルー鬼門34位となりました。

たくしP「嬉しいけど、前々回の順位を超えられなかったので。悔しい気持ちもある」

前々回とは、「ボカコレ2022秋」ルーキー部門で14位となった「芸術なんて、雑踏です。」(たくしP feat.小春六花)のこと。

2021秋以来、ルーキー部門に4回投稿してきたたくしPさんですが、回を重ねるごとに投稿曲数が増え、同時にレベルも上がっていることを感じているようです。

また同時期にデビューしたボカロPが、TOP100へ移行しているのを見て寂しくなったり、新たにデビューしたボカロPの登場に「おじさんになったな」と感じたりするとか。

斉藤「どんどん競争が熾烈になっている感じはありますね」

清水「リスナーとしては、新しいボカロPの登場は新陳代謝というか、新しい人が参加してくれるのは嬉しいですけどね」

才能ある新人の登場にはプレッシャーを感じるようです。

テーマは「死別」

今回の投稿曲「アンヤノホトボリ」(たくしP feat.裏命)はどんな思いで作られたのでしょうか?

たくしP「夏の歌を作りたかったんです。初めてルーキーに出た時も夏だったんですよ。夏の歌って、海とか青春とかいろいろな夏ソングがありますけど、あまり夏と結びつかない曲を作りたかった」

他と差別化を図るために選んだテーマは、なんと「死別」。
斉藤もこのテーマを知ってから改めて聴き直して、その意味がわかった歌詞があるとコメント。

清水「イントロがしっとりした感じとか、よく見るとMVに出てくる女の子は黒い服で『もしかして喪服なのかな?』とか」

「死別」というテーマにより、花の映像が深く刺さるなど、あらためていろいろな想像が頭を巡ると続けます。

楽曲はバックトラックから作りはじめ、その後メロディ、歌詞の順で作ったそうで、どんな曲にするかは後から決めていった部分が大きかったそう。
「気づいたらこうなっていた」と振り返るたくしP。

歌詞は遠回しな表現に

たくしPが前回出演したのは「ボカコレ2023夏」の約3週間前。その際「歌詞に苦戦中」と話していたことについて質問した清水。

たくしP「前回出演の頃は、歌詞が今より具体的だったんです。『午前0時 歩いてて』みたいな。具体的すぎると思って、かなり濁して作り直してっていうのを(出演後)1~2週間で頑張った」

歌詞のブラッシュアップには特に力を入れたそうです。

斉藤が好きな歌詞は「鉛のような体を起こして ハイエナのように朝をただ待ってた」という部分。
こういう表現はいったいどのように思い付くのかについても尋ねました。

たくしPさん「気持ちがしんどい時は、起き上がるのが重いんですよ。重りを背負ってる感じ。そういうところで『鉛』って言葉を使って表したりとか…難しいですね(笑)」

ちなみに清水は、たくしPさんと同じく「ボカコレ2021秋」で初投稿の「同期」ボカロP。
話の流れで、自分たちが投稿した「楽耳未来神社」(清水藍 with みくばんP feat.初音ミク、MEIKO)について感想を求めます。

「2度聴きました。最後まで聴きましたよ!」と慌てて答えた、「同期」のたくしPさんでした。
(葉月智世)
 
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2023年10月14日00時04分~抜粋

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