RADIO MIKU

初音ミクと「どうでもいい」の強引な繋がり

CBCラジオのボカロ楽曲紹介番組『RADIO MIKU』では、初投稿のリスナーのメッセージを多く紹介しています。

9月22日の放送では、広島出身のリスナーから初めての投稿がありましたが、内容を紹介しているうちに、パーソナリティの清水藍と斉藤初音アナウンサーが笑いを止められなくなる事態に。
いったいどんな投稿内容だったのでしょうか?

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「どうでもいい」を調べたら…

この日で番組は399回。新しいリスナーも、着々と増えています。

「ちょっと前に、プロ野球の対戦カードで広島カープvs中日ドラゴンズがやっていたのを見て、自分が思い受け取ったイメージとしては『どうでもいい』でした」(Aさん)

清水「どうしたどうした(笑)?Aさんはあまり野球に興味がないのかな?」

ボカロ番組とは思えないプロ野球の話題が出てきて、読み上げながらも笑い出した2人。
Aさんはその後、ネットで「どうでもいい」という言葉を調べると、「どうでもいい!」(ぶりるfeat. 初音ミク)という曲を発見します。

「もしこの番組でまだ一度もかけていなければ、ぜひお願いします。ちなみに私は、清水さんと同じ広島出身です」(Aさん)と締めくくられていました。

清水は自分と同じ広島出身であることを「どうでもいい」と言われなかったことに安堵します。
どうやら、このメールは「広島出身で今は名古屋に住んでいるけれど、広島vs中日の対戦カードを見て『どうでもいいや』と思ったことを伝えたかった」ようです。

なぜか隠語で話す2人

このメールに、何かしらじわじわとこみ上げてくるものを感じるふたり。

斉藤「なんか、面白いなのか不思議なのか。ちょっとホラーな感じがありつつ」

清水「先週はそれこそ阪神の『アレ』で世間は盛り上がっていましたし。初音ちゃんも関西出身じゃない?」

阪神の「アレ」とは、リーグ優勝のこと。阪神の岡田彰布監督が優勝を意識しすぎないように敢えて代名詞で言っていたことが話題になりました。

斉藤は関西出身のため、もちろん「アレ」には敏感だったといいますが、家族はあまりファンではないとのこと。
斉藤家は関西ではライバル視される「オレンジのユニフォーム」(巨人)が好きだとのこと。

そのため、関西ではあまり口に出してはいけない雰囲気の中、隠さないといけない家庭で育ったと自虐します。

何色に染まっていいか分からないまま大人になった斉藤ですが、CBCに入社したため結果的に真っ青(中日)に染まったとのこと。「アレ」「オレンジ」「青」など、隠語で話し続けます。

曲は意外と社会派な一面あり?

「どうでもいい!」(ぶりるfeat. 初音ミク)をOAした後、明るい曲調に反してどうでもいい♪という歌詞が連呼される振り切った内容に驚いた斉藤。

斉藤「確かに過去の武勇伝を語る人とか、自分の主義主張を押し付けてくる人とかいますね」

歌詞に共感しつつも、普段から自分が歌詞のような人になっていないか振り返るきっかけになる曲だと話していました。

清水「投稿されたのは2010年。久しぶりに聴くとめっちゃ懐かしいっていう人もいるかもしれないし、パロディのMVもたくさん投稿されてるので、くすっと笑える楽曲だと思います」

普段ボカロ曲を聴かない人が「どうでもいい」という感情にぶつかって、検索でたまたまこの曲に遭遇するは奇跡だし、本当にボカロっていい意味で何でもありなんだと実感した清水。

ニコニコ動画では、この曲に「社会派ボーカロイド」というタグも付いており、聞いているうちに自分と他者・自分と世界の交わりまで考えられるなど、深い部分まで考えることもできる曲じゃないかと分析していました。
(葉月智世)
 
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2023年09月23日00時09分~抜粋

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