RADIO MIKU

プロデューサーに悪意?ラジオ番組が参加した「ボカコレ2023夏」投稿曲の舞台裏

8月4日から7日にかけ、動画サービスのニコニコてボカロ楽曲投稿祭『The VOCALOID Collection』(ボカコレ2023夏)が開催されました。

わずか4日間におよそ6千曲が投稿された今回、CBCラジオのボカロ楽曲番組『RADIO MIKU』では、5回連続となる新曲を投稿しました。
この新曲にまつわる裏話や映像の小ネタなどを、清水藍と斉藤初音アナウンサーが紹介します。
8月11日の放送から。

[この番組の画像一覧を見る]

タイトルはあえて漢字で構成

初投稿から2年以内のボカロPが対象となるルーキー部門。
「ボカコレ2021秋」に「ごはんのうた」で参加した番組は、今回が最後のルーキー参加となります。
新曲のタイトルが「楽耳未来(らじみく)神社」であることを報告する清水。

斉藤「楽耳未来って、耳で聞くとひらがなかなと思うじゃないですか。これ、全部漢字なんですよ。私、この曲が投稿された時一番最初に思った感想が『なんて読むんだろう』だったんです」

投稿まで、漢字表記となることを知らされていなかったという斉藤。

過去の投稿曲「ごはんのうた」や「みそみそうみゃあ」など、自分の好みからひらがなを使っていたという清水によれば、今回はイメージを変えるために全て漢字表記にしたとのこと。

そのタイトル通りに和風でありながら、これまでの明るい作風とは違って、かなりミステリアスな曲調です。

番組を象徴する四字造語

そして動画については、清水は「なかなかのカオス具合」と説明するほど、一見しただけでは気づかないほど情報量が多いようです。

清水「みんなそこまでたどり着けてないんじゃないかなと思って」

斉藤「こだわりが詰まっていて文字も多いですし…若干カオスな動画になっているんじゃないかと思いますよね」

歌詞の前半は神社らしく「商売繁盛」「家内安全」といったもの以外に、7月30日の「CBCラジオ夏まつり』のステージで披露された「強要番組」「被害者会」「処方選曲」といった四字造語が含まれ、動画に表示されるのはタイトル同様に漢字だらけ。
さらに後半には、神社でよく使われる「神棚拝詞」が登場します。

カオスなMVに込められている意図

斉藤が「観てほしい」と挙げたのは、お祭りでの縁日カット。

射的の縁日で複数の人形が並ぶ中、ターゲットは清水をモデルにした人形。
ところが放たれた弾は大きく外れ、番組プロデューサーをモデルにした人形を弾き飛ばすという結末です。

最後にひどい目に遭うのがプロデューサー。番組における清水との関係を表しているかのようと話す斉藤。

さらに清水にとっては、もう一つ納得のいかないカットが入っているようです。

斉藤「金魚たちがあい先輩(清水)の影を感じて、サーッと逃げていく。本当に1~2秒にも満たないシーンなんですけど。そこもすごくいいです」

清水「悪意を感じますね。そういった細かい小ネタも満載ですので、繰り返し楽しんでいただきたいなと思います」

曲のアレンジと動画を担当しているのは番組プロデューサー自身のため、真相はふたりが語った通りかもしれません。

ゲームとしても楽しめるMV

続いて前回の「ボカコレ2023春」投稿曲へのリクエストを紹介するふたり。
楽曲は「スペースバニー」(かかこ feat. 初音ミク)です。

「思わずリズムを取ってしまうピコピコサウンドがとても心地いい曲で、一度聴いたら虜になってしまいました。
この曲はちょっとしたリズムゲームになっていて、画面をタップして遊ぶこともできるんです。MVも初音ミクのドット絵が可愛くてずっと見ていられます」(Aさん)

斉藤「メロディはリズミカルで、電子音とミクちゃんの相性も抜群。MVではドット絵で描かれたミクちゃんがぴょんぴょんと雲の上を移動するアニメーションが使われていて。驚きなのが、このMVをそのままゲームにしたものが公開されてる」

ゲームを作っているのも、曲を作ったかかこさん自身という多才ぶり。
曲の紹介欄にご自身で「世界初(かもしれない)ゲームとして自分で遊んで楽しめるボカロ曲を作りました!」と書いている通り、リズムゲームとしても遊べます。

かかこさんは清水も注目しているボカロPのひとりだとか。
先日の「ボカコレ2023夏」では新曲「バック・グラウンド・メモリー」を投稿しており、こちらも同じくゲームとして楽しめると薦めました。
(葉月智世)
 
RADIO MIKU
この記事をで聴く

2023年08月12日00時09分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報