RADIO MIKU

いつも通りにボカロ楽曲を紹介!『RADIO MIKU』初の公開録音

2021年元日にスタートしたCBCラジオ『RADIO MIKU』。
初音ミクを中心としたバーチャルシンガーの楽曲を紹介するラジオ番組としてスタートして2年半にして、5月28日に初の公開録音を行いました。

会場となったCBCラジオ第1スタジオ(名古屋市中区)に集まった、およそ70名の観客を前に、申し込み時に寄せられたリクエスト曲を紹介していきます。
6月2日放送分より。

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来場者からのリクエスト

誰でも聴ける地上波ラジオ番組だけに、今回の公開録音には他のボカロイベントとは違った客層が集まった模様です。
以前から初音ミクたちバーチャルシンガーを追っていたファンはもとより、最近番組を知ってボカロ楽曲を耳にするようになったという方、また10代リスナーも参加しています。

この参加者から観覧申し込みとともに送られたメッセージを紹介する清水と斉藤。

「社会人になり、時間が取れなくて長らくボカロから離れていました。その間にこんな素敵な番組が始まっていたのだと驚きました。
ラジオに投稿するのも初めてで緊張しますが、居ても立ってもいられずに公開録音に応募しました。この機会にまたたくさん素敵な曲を聴いて、ボカロ沼にハマりたいです」(Aさん)

「私は社会人になるのをきっかけに、愛知県に来ました。公開録音に参加できれば、こちらに来て初めてのイベントになるので、ぜひ参加したいです」(Bさん)

斉藤「イベントに足を運んでくださるのは、本当に嬉しいですね」

清水「ぜひ仲良くしてやってください」

Aさん、Bさんとも客席で見ていたようです。

調声が特徴的な初音ミク曲

楽曲リクエストが紹介されました。

「リクエストは、立椅子かんな feat. 初音ミクの『残星と鴎』をお願いします。ミクの訴えるような力強い声と、切ない歌詞が心に響きます。よろしくお願いします」(Aさん)

この楽曲については「初音ミクの調声も特徴的」と紹介するふたり。

斉藤「最初はポツポツと話しているような曲ですけど、曲が進むにつれて感情的な部分が露わになってくる、本当に切ない曲だなと思いました」

冒頭の歌詞に『此からを歩くに中って 君ならばかりを手繰って居る』とあります。
この歌詞を聞くと目の前にいない「君」を思い出しているのかなと思ったり、『曖昧さを愛しながら』という部分では、はっきりさせず曖昧にしていたのはうまくいかないとわかっていたからでは?と推測。

またMVに登場するグレーの髪色をした男女が、他の楽曲にも出てくることにも言及。
あわせて見ると、よりこのMVに出てくる男女の関係性や物語が伝わってきて胸に迫るものがあったと話します。

「鴎」に込められた意味とは

清水も、歌詞に細かな仕掛けが施されているので、注意深くMVを見てほしいとのことですが、注目したのはタイトルにある『鴎(かもめ)』について。

清水「私たちはカモメって夏の鳥のイメージがあって、海辺にいくと飛んでいると思っているんですけど、実は『海と航海を象徴する鳥』と言われているらしくて、海なので『亡くなった方の魂が姿を変えたもの=かもめ』という話もあるようですよ」

サビに入る直前の歌詞に「真直に翔ばした言葉が遠くへ翔んで往く」とありますが、言えなかった言葉たちが、私の思いを乗せてどこかへ消えていく…という意味に捉え、カモメの飛んでいく様子に似ていると考えたと言います。

花言葉ならぬ鳥言葉があることも調べた清水。カモメの鳥言葉は「夢見る新たな道を切り拓く開拓者」。
言えなかった言葉や伝えたかったことがあるかもしれませんが、これらを強さに変えて前を向く意思を感じられる曲で、初音ミクの強さとマッチしていると話します。

調声について、自身でも曲を制作する清水は「SOLIDをちょっと上げているのかな?」とボカロPならではの視点をチラリ。
SOLID(ソリッド)とは、初音ミクの歌声データベースのひとつで硬めの歌声が出ます。

その後も和やかに進行した公開録音。
そろそろ終わりとなった頃、清水が「みんなでやりたいことがありますが、大丈夫ですか?」と切り出します。
放送は、来場者たちの「れでぃおみく~」という番組ジングルの合唱で幕を閉じました。
(葉月智世)
 
RADIO MIKU
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2023年06月03日00時04分~抜粋

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