RADIO MIKU

初音ミク「つまんなくなってしまった」をリクエストした16歳へのわかりみ

CBCラジオ『RADIO MIKU』には、ボカロ楽曲へのリクエストとともに、繊細な心境を綴るメッセージが寄せられます。

誰しも一度は、日常をつまらないと思ったことがあるはずです。
パーソナリティの清水藍と斉藤初音アナウンサーも、そんな人生に悩む10代リスナーからの投稿に向き合い、自身の考えを交えて楽曲を紹介しました。

9月23日放送分より。

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つまんなくなってしまった

オンエア楽曲「つまんなくなってしまった」(真島ゆろ feat. 初音ミク)へのリクエストとともに寄せられたメッセージです。

「9月6日で16歳になりました。僕はボカロにハマり続けて約3年となっております。

最近は集団の中で活動するのが苦手で、この頃学校を休みがちになってしまっています。そんな中、家で作業をしながら聴くことにハマっている曲が『つまんなくなってしまった』(真島ゆろ feat. 初音ミク)です。

僕にとっては落ち着くような、気持ちを楽にしてくれる曲です。どうか聴いてみてください」(Aさん)

大人になるということ

「つまんなくなってしまった」を聴いた斉藤、「話すように歌っているところが心に染みてきます」と感想を話すと、曲中で繰り返されるタイトルについて語ります。

斉藤「現実を受け入れることってマイナスなことだけではなくて、自分にも他人にも優しくなれる行為だと思うので。
この曲のようにつまんなくなったことを否定せずに生きていきたいなと思いました」

この曲が投稿されたYouTube動画の紹介文には、真島ゆろさん自身の「大人になりたくないね」とのコメントがあります。
「『大人』という言葉が曲のキーワードになっていると思う」と分析する清水。

歳を重ねて大人になると、知っていることが増える代わりに新しい経験も減るもの。
世界が色褪せてモノクロに見えたり、どうやって息をしていた?笑っていた?などと自身に語ることもあると話します。

心が折れてしまった時は、無理に絆創膏を貼る必要もないし、ゆっくりと気持ちが前に向く方へ進んでいけばいい、とエールを贈ります。

いつどこにあるかわからない出会い

さらに清水は、今はつまらなくなる毎日が続いているかもしれないものの、いつ新しい何かが起こるかはわからないと話します。

清水「例えば、10日後にはちょっといいことがあるかもしれないじゃないですか。自分にぴったりな曲が見つかるかもしれないですし、お気に入りのクリエイターさんの新曲が投稿されるかもしれない」

他にも、かわいい初音ミクのイラストに出会うかもしれないし、グッズに出会えるかもしれないと思って、もう少しだけ前を向いて歩いてほしいと、ボカロファンならではのコメント。

らじみく(この番組の略称)も、つまらないものにならないように放送していきたいと改めて決意したようです。

斉藤「自分が好きだと思えるものにいつ出会えるかはわからない」

日々つまらないと思っていても、明日驚きの出会いがある可能性だってないとは言い切れません。
楽しく面白い何かに番組が少しでも関わってくれていたら…と清水と同じく意見を語りました。

番組を聴いてイベントに

最後に8月と9月に開催されたイベント『初音ミク「マジカルミライ」』に足を運んだというスナーから、こんなメールが。

「イベントやライブに行くのも初めてですし、そもそも興味もありませんでした。

そんな私がなぜ『マジカルミライ』に行ったかというと、このラジオでリスナーさんやあい先輩(清水)の話を聞くうちに、ボカロファンがたくさんいる場所に行ってみたいと思ったからです。

『らじみく』との出会い、そして今回の『マジカルミライ』は私にとって大きな転機になりました」(Bさん)

Bさんがこの番組を通じて転機に出会ったように、Aさんにもいつか驚くような出会いが来るはずです。
(葉月智世)
 
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2022年09月24日00時12分~抜粋

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