RADIO MIKU

14年前のエイプリルフールに生まれ、今も愛されるバーチャルシンガーとは?

ボカロ界隈では、黎明期から最近まで名曲と呼ばれる多くの作品が生まれています。

リスナーから懐かしい名曲と、最新の名曲になりそうな予感のする曲をリクエストされ、パーソナリティの清水藍と斉藤初音アナウンサーが曲の奥深さについて語りました。

5月27日放送のCBCラジオ『RADIO MIKU』より。

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113歳の中学生?

愛知県のリスナーAさんからのリクエストを紹介する斉藤アナ。

斉藤「113歳の方です」
清水「ちょっと!ちがう(笑)」

メッセージフォームに入力間違いをした様子のAさん。以前にもメッセージを投稿した方で、実際は13歳の中学生。

「こんばんは、ご無沙汰しています。突然ですが、ゴジマジP feat. 重音テトの『おちゃめ機能』をリクエストさせてください。理由は、先日ニコニコ動画で見つけてハマったからです。

重音テトはボカロじゃないよ?承知の上です。唐突過ぎない?知りません。こんなわがままでよければリクエストお願いします」(Aさん)

エイプリルフールに生まれた重音テト

Aさんが重音テト(かさねてと)を「ボカロじゃない」と書いたのは理由があります。

初音ミク』をはじめ多くのバーチャルシンガーはヤマハの"VOCALOID"という有償ソフトウエアの音声ライブラリで、そのソフト名から「ボカロ」と呼ばれます。

一方の『重音テト』は、音声合成フリーウエア"UTAU"のライブラリです。

その誕生も独特で、2008年4月1日のエイプリルフールの際、匿名掲示板2ちゃんねるから「某カロイド」として生まれたパロディだったのです。

ところが、それを面白がった有志たちの手によりキャラクター設定が作られ、ついには音声ライブラリまで登場。
現在でも一定の人気を獲得しており、新曲も生まれています。

斉藤「テトちゃんの愛くるしさが存分に発揮されてると感じました。陽気なメロディなので、自然と体を揺らしたくなりますよね」

清水「テトのオリジナル曲では、ニコニコ動画の再生回数1位の曲なんですよ」

ろんさんバージョンの「歌ってみた」でも、歌ってみたタグで2位、1500万回以上の再生回数を誇ると紹介しました。
このような派生作品などを生み「ニコニコ動画の良さを最も生かしている作品では」と分析する清水。

早くも名曲になりそう

続いてのメッセージは東京都の方から。

「突然ですが、ミクさんとお会いできたら何をされたい・したいですか?私は触ってみたいです。ぬくもりはあるのか、感触はどうなのか知ってみたいです」(Bさん)

リクエストは「僕は初音ミクに食べられた」( りうむ feat. 初音ミク)。

清水「先程(ゴジマジP feat. 重音テトの『おちゃめ機能』)は懐かしい名曲をお届けしましたが、今度は最新の名曲ですね」

斉藤「大きな愛の歌だと思いました」

タイトルの「食べられたい」も、曲を最後まで聞いて深い意味があったことを理解したと話します。

この曲は、先月開催された2022年春のボカコレ(The VOCALOID Collection)で投稿されたもので、TOP100ランキングでは87位を獲得。

歌詞・調声などに初音ミクの深い愛を感じると同時に「自然と涙があふれてくる」と話す清水。
歌詞の語尾が少しピコピコ音に加工されているのが「初音ミク=永遠の命を持つ電子の歌姫」感があると力説し、イヤホンなどでじっくり聴いて欲しいと解説しました。

<OA曲>
ネオレア / wotaku feat. 初音ミク

おちゃめ機能 / ゴジマジP feat. 重音テト
僕は初音ミクに食べられた / りうむ feat. 初音ミク
Repêchage / KEI feat. 初音ミク
曇天の向こう側はいつも青空 / 5itsuka feat. 初音ミク
Hatsune / 1640mP feat. 初音ミク
(葉月智世)
 
RADIO MIKU
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2022年05月28日00時04分~抜粋

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