RADIO MIKU

ネットとは違う?ラジオならではのボカロ楽曲のチョイスとは?

最近になって注目されているボカロ楽曲ですが、その多くは動画ポータルやSNSでのアクセスランキング、あるいはデータ解析によるレコメンドとして広まっています。

それとまったく異なるのがラジオのリクエスト。
たとえアクセス数が数百、数千単位であっても、リクエストにまつわるエピソード次第でリスナーに聴いてもらえるのです。

5月20日放送のCBCラジオ『RADIO MIKU』では、清水藍と斉藤初音アナウンサーが普段より多めにリクエストへ応えていきます。

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リスナーの投稿を読めていない?

前回(5/13)の放送では、リスナーからのメッセージを2通しか読めていないと振り返る清水。

清水「今まで“らじみく”が30分の番組になって、メールを紹介する機会がちょっと減ってたんじゃないかと」

2021年1月から今年3月までの同番組は、月曜から金曜に放送していました。
当時は最低でも毎日1通ずつは読めており、平均して週に7、8通は読んでいたとのこと。

あらためて「今日はリスナーからのメッセージをじゃんじゃん紹介していきたい」と意気込みます。

戻って来たリスナーに「おかえり!」

「いま大学生なのですが、高校生の時、塾から帰ってきてご飯を食べながらよく“らじみく”(『RADIO MIKU』の略称)を聴いていました。
藍さんと初音アナのわちゃわちゃ賑やかな感じが好きです。最近また聴き始めました」(Aさん)

リクエストは「エゴロック」(すりぃ feat. 鏡音レン)。
速いテンポや頭に残るメロディ、歌詞が好きで、ミュージックビデオも好みだとのこと。

斉藤「疾走感のあるメロディと強めの歌詞。グッときますね」

清水「“勝ち負け取り憑かれナンセンス”と歌詞で歌ってますが、一度そこから離れてワッハッハと笑ってみるのもいいかもしれないと思わせてくれる曲ですね」

音にも遊び心が詰まっており、ただしっかりしたバンドサウンドではなく一度聴いたら虜になると分析。

最初にショートバージョンを投稿後、続いてロングバージョンを投稿する初期のニコニコ動画っぽさも注目では?と話すミク歴16年の清水。
ちなみに「エゴロック」のMVはショートバージョンとロングバージョンでアニメーションが異なっています。

「はじめまして」に喜んだふたり

今度は最近番組を聴き始めたという方からのメッセージ。

「初めて聴きましたが、お話が面白かったり、大好きな曲が流れたりしてテンションがあがりました。
ボカロを好きになったのは最近で、辛いときにボカロ曲に救われたり、友達とボカロ曲を聴いて盛り上がったりボカロに出会えて本当に良かったと思います」(Bさん)

リクエスト曲は「ダチュラと林檎」(ねじ式 feat. 結月ゆかり)。
Bさんが結月ゆかりに出会った曲で、「毎日ゆかりさんの曲や声を聴かないと眠れない」というBさん。

作者のねじ式さんは、3月まで『RADIO MIKU EX』のボカロ講師を担当し、清水が初音ミクで作成した「ごはんのうた」「未来への手紙」のアレンジも担当している、番組でもなじみのボカロPです。

斉藤「ジャジーな曲調。色気たっぷりですよね。歌詞が素晴らしすぎる」

清水「イントロからメロメロに溶けてしまう一方で艶っぽさの中に感じる寂しさとか妬ましさが大人の恋だなぁ」

本命ではなく、二番手の立場の苦しさから止めたいけど、諦められない苦しい恋愛はしたくないという歌詞。清水と斉藤は収録前に「どうしてこんな歌詞が書けるの?」と感想を言い合ったそう。

清水はねじ式さんのギターサウンドにも注目。
最近SNSではギターソロを飛ばして聴く方が増えていると話題になりましたが「バックサウンドの楽器にも耳を傾けてほしい」と呼びかけます。

他にも、まだ都道府県チャレンジで埋まっていなかった青森県からのメッセージなど、宣言通り普段より多くの投稿を紹介した清水と斉藤でした。
(葉月智世)
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2022年05月21日00時04分~抜粋

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