RADIO MIKU

音楽シーンを占うボカロの祭典『ボカコレ2022春』、今回の傾向はどうだった?

4月下旬にニコニコで開催されたネットイベント『The VOCALOID Collection~2022 Spring~』(以下ボカコレ)。

あらためてボカコレのランキングを、自身も投稿に参加した清水藍と斉藤初音アナウンサーが分析します。

5月13日放送のCBCラジオ『RADIO MIKU』から。

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過去最高の投稿数

HTN(初音の略)ニュースでは、清水もオリジナル曲「未来への手紙」で参加したボカコレについて振り返ることに。

4月22日~25日に開催されたボカコレ期間中、様々な分野のクリエイターがボカロにまつわる動画をニコニコ動画に投稿しました。
第4回となった今回は、期間中に過去最高の約4,400点の動画が投稿されました。

清水が制作した楽曲「未来への手紙」も、ミュージックビデオ制作のドタバタを乗り越えて無事に公開されました。

やる気が上がるボカロック

ランキングは最終日に発表されていますが、このコーナーでは多くの支持を集めた曲とはいったいどんなものなのかを総括します。

斉藤「ランキング上位の楽曲の音源を独自ルートで入手。今日はその曲をお届けします」
清水「また独自ルート(笑)」

ボカコレが終了し、各種ランキングも揃ったところで、番組でも振り返りと行いたいと話す清水。
新曲の動画投稿のみならず、リミックスや「歌ってみた」「踊ってみた」など、ボカロ文化のより一層広がりを感じさせるものでした。
今回はその中でも、ボカロ歴2年以内のルーキーランキングと、TOP100で1位と2位を獲得した曲が紹介されます。

まず紹介されたのは「感情ディシーブ」(ろーある feat. 初音ミク)。
TOP100では2位、ルーキーランキングでは1位を獲得しました。
エッジの利いたギターが印象的な、いわゆる"ボカロック"な楽曲です。

斉藤は「ルーキーとは思えない曲」「やる気が上がる」と絶賛。
心がすり減っても戦おうとする姿勢の歌詞にも共感したようです。

曲の長さは2分と短めですが、大満足のクオリティにこれぞルーキー!と思わせてくれる存在感。ボカロックにふさわしい高速歌唱や激しいサウンド、音が一瞬止まるキメの瞬間が気持ちよく、細かい技アリ調声もポイントだと清水が分析。
ろーあるさんが今後どんな曲を発表してくれるのか期待大です。

歴史と最先端が融合

TOP100で1位を獲得した楽曲は、「まにまに」(r-906 feat. 初音ミク)。
動画は弓道をする女性が刻々と変化し、疾走感あるEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)サウンドと和のテイストが溶け合っています。

斉藤「疾走感がすごい。そして最初のサビが流れてからおよそ2分くらいですかね、ずっと(インストの)メロディだけが流れているんですよね。その後ググっとテンションが上がって急にサビに来る。この焦らしがたまらないなと思いました」

歌詞に「神のまにまに」というフレーズが出てきますが、これは百人一首にある「神様の心のままに」という意味の言葉。
令和の時代に百人一首を使い、ボカロが歌うのは歴史と最先端の調和にも思えてカッコいいとコメントします。

清水「EDM調でベースがメインで引っ張っていきつつも、心地いいリズムが流れている音楽ですよね。クセになるなぁ」

この曲が人気を呼んだ背景として、コロナ禍でクラブイベントが減っている今、音楽を楽しみたいと思っている多くのファンの思いが反映されているのでは、と分析した清水。
身体を揺らしながらつい何度もリピートする人も多そうです。

その後も、投稿の多かったバーチャルシンガーの傾向など、熱弁が止まらない清水と斉藤でした。
(葉月智世)
 
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2022年05月14日00時10分~抜粋

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