RADIO MIKU

布教する?しない?お気に入りのボカロ楽曲を見つけたら

現在の10代にとってボカロ楽曲は、物心ついた時からゲーム機やスマホの動画ポータルで馴染みのあるものとなっており、最近の「ボカロPブーム」も、こうしたZ世代ファンの後押しが一因と見られます。

膨大な楽曲の中から発見して気に入った曲について「他人にも広めたい」と思う一方で、「自分で見つけてほしい」とも考える複雑なファンもいるようです。

4月1日放送の『RADIO MIKU』では、清水藍と斉藤初音アナウンサーが、こうした投稿に共感しつつ、リクエスト楽曲を紹介します。

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ジレンマの末に託す

10代リスナーからの投稿です。

「今日は学校でのことを話してみようと思います。
クラスでは『プロセカ』をやっている人も多く、今年はボカロの話で盛り上がれる友達に恵まれました」(Aさん)

「プロセカ」とは、『プロジェクトセカイ カラフルステージ feat.初音ミク』のこと。
現在10代・20代に人気のスマホ音楽ゲームです。

「『黎明』(Noz. feat. 鏡音リン)は、私が一番好きな曲です。歌っていて楽しい語感と、メッセージ性がある歌詞は中毒性が高く、よく学校帰りに自転車に乗りながら口ずさんでいます。

友達にも教えたいのですが、布教したい気持ちと自発的に曲と出会ってほしいという気持ちのジレンマで、なかなか行動に移せずにいたので、ここ(番組)に託そうと思いました」(Aさん)
 

自分で見つけた時の喜び

高校時代から「初音ミク」のファンだった清水にも、Aさんの複雑な思いに心当たりがある様子。

清水「いい曲を見つけた時に、みんなにも聴いて欲しいと思うんだけど、これを誰かからおすすめされるんじゃなくて、自分で動画サイトの中から見つけた時の感動も他のものに代えがたいので」
斉藤「そのジレンマがあるんですね」

最近再び注目のボカロ楽曲ですが、世界中で毎日新曲が投稿されており、「初音ミク」が歌うものだけでも数十万曲あると言われています。

そんな中で素敵な曲を見つけた時は、清水が言うように他には代えられないほどの高揚感があります。

今回Aさんが「布教」に選んだのは、より広い層のリスナーがいる地上波ラジオ番組の『RADIO MIKU』。
清水も「多くの人に届けたい」と「黎明」(Noz. feat. 鏡音リン)へのリクエストに応えます。
 

Noz.さんの世界観

「黎明」を聴いた斉藤初音アナは「Aさんが布教したくなる気持ちと、自発的に出会ってほしいと迷う気持ちがわかる」と同意

斉藤「和風テイストで、言葉の語感もすごく心地いいですよね。色彩が鮮やかな世界の中で、ゆらゆら揺れているような気分になりました」

清水「独特の世界観がたまりませんよね。何度でも聴いて、どういうことを考えながら曲を作ったんだろう?とか、この曲はどんなことを意味しているんだろう?ってことを考察したくなりますよね」

歌詞は前に進み始めた時の希望を、一方で過去への執着のようなものも表現されており、相反する感情だからこそ聴いていて引き込まれるのでは、と分析するふたり。
和テイストの中に、鏡音リンの機械的な歌声が特徴的で、見事に電脳的な世界を表現していると語る清水。
ボカロPが曲にどのような思いを込めながら作ったのかまで想像しているようです。

Noz.さんの楽曲それぞれにはしっかりとした世界観が作り込まれており、Aさんのように引き込まれるファンも多く存在します。
鏡音リンで作られた曲であれば「ヘッジホッグ」や「星命学」、リン・レン両方を駆使した「知らぬがイム」や「ミルキー」など、名曲は多数あります。
主に鏡音リン・レンを駆使した名曲の数々は必聴です。
ぜひ、他の曲も聴いて欲しいと呼びかけた清水でした。
(葉月智世)
 
RADIO MIKU
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2022年04月02日00時04分~抜粋

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