RADIO MIKU

ボカロPデビューは今がチャンス!「ボカコレ」企画者がアドバイス

9月19日放送のCBCラジオ『RADIO MIKU EX』は、10月14日から始まるニコニコのネットイベント『The VOCALOID Collection~2021 Autumn~』(ボカコレ)の企画担当、株式会社ドワンゴの丸山堅大さんのインタビュー第3弾。

最近新人ボカロPが続々と誕生している中、丸山さんが熱いアドバイスを贈ります。

[この番組の画像一覧を見る]

ボーカロイドの魅力

今回パーソナリティの清水藍が最初に尋ねたのは、丸山さんが感じるボーカロイドたち、バーチャルシンガーの魅力について。

丸山「ボーカロイドは、自分ひとりでボーカルありの音楽を作れることが魅力のひとつだと思ってまして。
他人に聞いてもらえて、シーンに飛び込むことができるってことも魅力だと思ってますね」

いくつか出ましたが、中でも一番の魅力は「ボーカロイドがいつも作曲家の隣にいてくれて、作曲に付き合ってくれることなんじゃないでしょうか」と答えた丸山さん。

ニコニコ動画最大の特徴であるコメントについて、最初は「見にくいな」と思った時期もあったんという清水。

清水「だけど、その言葉ひとつひとつがクリエイターさんにとっては財産で、一緒に作品を作っていったり、次の作品に活かしたりできると思いました。
どんな作品を投稿しても許してくれる場所がニコニコ動画だと思ってます」

黎明期からボカロシーンを追いかけてきた清水のコメントに、「本当にいい言葉ばっかり言っていただいて」と照れる丸山さん。
 

ボカロシーンについて思うこと

ニコニコ動画から広がってきたボーカロイドシーンを、丸山さんはどう感じているのでしょうか?

丸山「ボカロシーンは、僕がドワンゴに入った10年前に比べて『オタク臭い』ってイメージがかなり払拭されて、多くの若者に受け入れられていると思います。彼らが小学生の頃からボカロに親しんできて、ボカロに対する偏見がないんだと思います。

ボカロ出身の方々がJ-POPシーンで活躍されてますが、ボカロPが作るサウンドらしさってあると思うんですよ。
こうしたサウンドが認められてきたと同時に、ボカロシーンが若者に認められてきたからじゃないでしょうか」

ボカロPたちの作曲能力の高さに、偏見がなくなってきたと同時に世間が気付き始めている現在。
「今後も感動させる楽曲が生まれてくると思う。もっと盛り上がっていってほしいですね」と丸山さんは続けます。
 

新人ボカロPへのアドバイス

清水から新人ボカロPへアドバイスを求められた丸山さん。

丸山「リアルな話をすると、今は作曲するハードルがすごく下がってます。多くの人が躊躇するのは、ミックスとか作曲理論がわからないってところだと思うんです。

今はチートプラグインがたくさん出ていて、イコライジングもコンプレッサーもリバーブもAIがやってくれますし、作曲も優秀なサンプルがいっぱい出ています。

センスだけで作曲できるようになっているので、深いことは考えず作曲をスタートしたらそれなりの曲は作れます。とにかくやることかなと」

専門的な知識や複雑な操作をしなくても、自動的に音質や音圧を調整してくれるプラグイン(DAWに取り込んで使える外部ソフトウェア)が増えてきたことで、最近はクオリティの高い楽曲が手軽に作れる環境にあるようです。
 

投稿のコツ

ちなみに清水も、この番組内で実際に「初音ミク」を使用して作曲に挑戦しています。

清水「いつかニコニコ動画に投稿したいんですけど、投稿する際のコツとかこんなタグつけたほうがいいよっていうのはありますか?」

丸山「ボカコレのルーキーには投稿した方がいいですね。ボカコレの日(今回は10月14日から17日)はかなり注目度が高いのでシーンに飛び込めるんです。
コアなファンも見ているので、ボカコレに投稿して名前を知ってもらうところからがいいんじゃないかと」

他にも創造力を高める企画として「ピクチャーリスト」があるそうです。

丸山「ボカロPさんたちがボカコレで曲の投稿時に自由に使えるイラストを、絵師(プロアマのイラストレーター)さんたちが描いてます。イラストからインスピレーションが湧いた曲を投稿してみるのもいいんじゃないでしょうか」

ルーキーへの注目度が高くなる「ボカコレ」まではまだ時間があります。ボカロPデビューを目指す方には絶好の機会と言えそう。
清水の楽曲にも要注目ですね。
(葉月智世)
 
RADIO MIKU
この記事をで聴く

2021年09月19日20時01分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報