RADIO MIKU

ボカロビギナー必読!わずか8小節のコピーで学べるねじ式の調声テク

最近エンタメ界で話題となっている「ボカロP」。
バーチャルシンガーを扱えるようになっても、いきなり曲ができるわけではありません。

長年持っていたソフトウェア「初音ミク」をようやく開封した初心者の清水藍が、名古屋が誇るボカロP・ねじ式さんに曲作りの基礎レクチャーを受けた総集編その2が放送されました。
8月29日放送の『RADIO MIKU EX』より。

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しみずあいちゃん♪

前回は、開封の儀からインストール「ドレミファソラシド」を入力して初音ミクに歌ってもらうところまでクリアした清水。
番組終了後、自宅で練習してきた成果を披露することに。

「ドレミファソラシドの音階で歌詞を変えた」と自信満々に語る清水に、「作詞したんですか?」と驚くねじ式先生。
聴いてみると、その歌詞は「しみずあいちゃん」。
どうやら初音ミクに主(マスター)として自分の名前を読んでほしかった様子。

さらにもう一曲、清水が作ってきたのが童謡の「かえるのうた(かえるの合唱)」。

誰もが知る失敗しようのない曲ですが、悶絶するほど笑うねじ式先生。
音程こそ合っているものの、音符の長さとテンポのせいで、あまりにも間延びした雰囲気に「民謡チック」との評価です。
 

耳コピで曲を打ち込んでみよう!

ねじ式先生がこの日の課題としたのは「耳コピによる打ち込み」。
そこで清水が選んだ曲はYOASOBIの大ヒット曲「夜に駆ける」です。

さすがに曲全体をコピーするのは厳しいので、最初の8小節を打ち込むことになった清水。

しかし手拍子をしながら歌ってみると、あることに気づきます。
最初の歌い出しが1拍分前に食い込んでいるのです。
つまり今回打ち込むのは、食い込んだb1音を含む9小節となります。

歌いながら正確な音程を取るには楽器があった方がいいと言うねじ式先生のすすめで、清水はスマートフォンのピアノアプリで確認することに。
しかし音程だけ入力できても、再生すると思っているのと違う結果に。

ねじ式「音の長さに変化を付けないと、すべて同じ調子でお経のようになってしまいます」

実はこの「夜に駆ける」、譜面に起こすと16分音符も含まれており、「かえるのうた」と比べ難易度の高い曲なのです。

このままだと「夜を駆けるのではなく、夜をまたぐ(完成は夜が明けてしまう)」と言われつつ、真剣に取り組んだ清水は何とか耳コピで『夜に駆ける』を完成させたのでした。

番組で放送されたのは10分程度でしたが、この収録に2時間程度はかかっていたと振り返った清水。
ぐったり疲れたと思い出していた清水に、「この回で大きく成長したのが良かった」と優しくコメントするねじ式先生です。
 

歌詞と調声のコツ

続いて歌詞を入力した清水。「よる」を「よゆ」と打ち間違えつつ、なんとか完成させました。

しかし、実際の文字と聴こえる音が異なることがあるのです。
例えば「ように」は「よおに」、「わたしは」は「わたしわ」と入力するとよいとねじ式先生。

入力後に聴いてみると音程、リズム、歌詞も正確なのですが、どこか機械的に感じられます。
そこで、ねじ式先生の提案で人間臭さを加えることにします。これが俗に「調教」と言われる調声の作業なのです。

歌い方にビブラートなどのニュアンスを付けることで、より自然で個性のある歌い方になります。
清水が入力した「夜に駆ける」にビブラートを付けてみると、画面上でも強さによって波形の表示が変わることに驚いた清水。視覚的にわかりやすいのも、作曲に役立ちそうです。

他にも、歌い出しの1音を子音と母音に分けて入力し、先の子音を1オクターブずらしてアクセントをつけるテクニックを伝授される清水。超高周波で「かわいい!」を連呼します。

調声の違いが「うちのミクちゃんはこんな歌い方をするんだよ」という個性につながると話すねじ式先生。
たかがコピーと侮るべからず。たった9小節の入力で様々なテクニックを学んだ清水でした。
(葉月智世)
 
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2021年08月29日18時01分~抜粋

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