最近人気のボカロP。中学生の「なりたい職業ランキング」でも上位になっています。
コロナ禍で自宅にいる時間が増えていることから、学生に限らずボカロデビューを考えている方も多いようです。
しかし、いざ始めたくても、ちょっと二の足を踏む人もいるはず。
CBCラジオ『RADIO MIKU EX』では、パーソナリティの清水藍が名古屋の有名ボカロP・ねじ式さんにレクチャーを受けるコーナー「目指せ!ボカロPへの道」を放送中です。
8月22日は、5月からのコーナーを総集編で振り返りました。
目指せ!ボカロPへの道
ファン歴14年のパーソナリティ清水藍。
高校生の頃に「初音ミク」を知りファンとして接しながら、肝心のソフトウェア「初音ミク」はこれまで操作したことがありませんでした。
その清水に「初音ミク」をパソコンで歌わせてボカロPとして育成しようというのが「目指せ!ボカロPへの道」。
今回は夏休みスペシャルとして5月から始まったこのコーナーを振り返る総集編として放送です。
実はソフトウェア「初音ミク」をずっと未開封のまま飾っていた清水。
パソコンでの曲作りはもちろん、作詞も作曲も未経験の彼女が、講師としてねじ式先生を迎える初回の放送からスタートします。
気合の入ったパソコンと初音ミクのソフトを持参
まずは、ボカロPとして曲作りに必要なものからレクチャーが始まります。
ねじ式「まず、パソコンをお持ちですか?」
清水が持参したのは、自作パソコンのパーツショップであるTSUKUMO(ツクモ)が初音ミクとコラボしたノートパソコン。
ミクグリーンとも言われるブルーがかったグリーンの本体で、天板にも初音ミクのシルエットが入っています。
ねじ式「初音ミクが舞い降りる土地(パソコン)が用意できたら、次は歌姫(初音ミクの音声ソフト)が必要です」
神棚に飾っていた未開封のソフト「初音ミク」を持参した清水。
当然、ビニールにくるまれ販売証明シールもくっついたままの未開封状態。
実物を見たねじ式先生も、苦笑いで「開ける気なかったでしょ?」とツッコミます。
初音ミクは「様々な解釈があって許容し合える存在」
「初音ミク」などのバーチャルシンガーは「音声ライブラリー」と呼ばれており、このライブラリーを編集するためのボーカルエディターも必須となります。
さらに、ねじ式先生いわく「歌うためのステージ(場所)」になるDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション/Digital Audio Workstation)ソフトも必要です。
清水が持っている『初音ミク V4X』には、ボーカルエディターの「Piapro Studio」、DAWソフト「Studio One ARTIST」、さらにバックトラックを制作するためのソフト音源が同梱されており、開封後すぐに楽曲を作ることが可能です。
清水「他にあった方がいいものはありますか?」
ギターなどの楽器を弾ける人はオーディオインターフェイス(パソコンとマイクや楽器音をやり取りする機材)があれば、DAWソフトに楽器演奏を加えることができます。
ちなみに清水は小学生の頃、少しだけピアノをやっていたとのこと。
ピアノが弾ける人は、MIDIキーボードを用意してパソコンに繋げば、弾いた演奏情報をDAWに入力することも可能です。
ねじ式先生も、番組スタッフが準備したコンパクトな鍵盤(32鍵)のもので充分と言います。
開封の儀
とうとう「初音ミク」のパッケージを開封する瞬間がやってきました。
清水は外装フィルムに貼られたシールも含めて保管しておきたいようで、時間をかけて丁寧に開封します。
その清水の様子に「愛が深いな~」と声を漏らすねじ式先生。
ようやく開いたパッケージを前に、「おぉ!」感嘆の声を上げる清水とねじ式さん。
パッケージを開けて、説明書、インストールガイド、そしてインストール用ディスクと順に見ていきます。
清水「これが箱の中にいたご本尊(インストール用ディスク)!」
「ご本尊」との表現に、ねじ式さんも「神棚から引きずり下ろしてきたみたいで、僕までドキドキしますね」と苦笑。
その後、パソコンに一式をインストールした清水。
早速DAWソフトを立ち上げ、その中で「初音ミク」が動作するのを確認できました。
まずは簡単な打ち込みに挑戦
そしていよいよ「初音ミク」に歌ってもらう段階に。今回は伴奏なしです。
まずは「Piapro Studio」で音程の打ち込みです。
ピアノロール(画面左にピアノの鍵盤を模した画像が載っている部分)について説明するねじ式先生。
ねじ式「画面に何小節目ってのが書いてあるんです。時間の流れと音の高さを表現しているので、ドレミファソラシドを打ってみてもらおうかと」
清水がピアノロール画面の下(低い音)をクリックしてみると、初音ミクのイメージを覆すような太い声が響きました。高い音に行くにしたがって、耳なじみのある初音ミクの声が出ます。
ねじ式さんの指示に従い入力した後、再生ボタンでドレミファソラシドを奏でる初音ミク。
ただし「Piapro Studio」では歌詞を入れないとすべての音符を「ラ」で歌います。
そこで試しにメロディの最初の「ド」だけ歌詞を入れてみると「ドラララララララ」と歌う初音ミク。
そして残りの「レミファソラシド」に歌詞を入力する清水。この操作は思っていたより簡単だとか。
そして再生すると音階に合わせて「ドレミファソラシド」と歌う初音ミクに声を上げる清水。
ねじ式「(簡単な操作が)いろんな人が表現したい時にミクさんが優しく『初心者でも大丈夫だよ』って言ってくれるから、いろんなクリエイターを生んだんだと思います」
初音ミクの懐の深さについてのねじ式先生のコメントが印象的な総集編でした。
これ以降の回も次週29日に放送されるそうです。
(葉月智世)
RADIO MIKU
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2021年08月22日18時01分~抜粋