2007年8月に歌声合成ソフトとして誕生した「初音ミク」。
以来14年に渡ってイラストやゲームなど、さまざまなメディアで活躍し、世界中のファンから愛されています。
昨年リリースされて人気を集めているスマホゲームが『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク』。
8月1日放送のCBCラジオ『RADIO MIKU EX』では、このゲームのプロデューサーであるColorful Paletteの近藤裕一郎さん、そして「初音ミク」の生みの親、クリプトン・フューチャー・メディアの佐々木渉さんが出演し、「初音ミク」のゲームにまつわるトークが繰り広げられました。
聞き手は清水藍です。
「初音ミク」生みの親が語るゲーム事件簿
プロセカの中の人
『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク』(以下、プロセカ)は「一緒に歌おう!」をコンセプトにしたボーカロイド、リズム&アドベンチャーゲームで、若い女性を中心に人気を集めています。
インタビューが始まり、清水がふたりを紹介しますが、なんとなく声が暗いゲスト陣。
清水「さっきまで打ち合わせ楽しくやってたのに、私だけテンション高いみたいになってるじゃないですか!」
ちょっと緊張気味なのか、落ち着いた雰囲気のおふたり。
慌てて「いや、テンション高いですよ!笑顔です」とフォローする近藤さん。
インタビューが始まり、清水がふたりを紹介しますが、なんとなく声が暗いゲスト陣。
清水「さっきまで打ち合わせ楽しくやってたのに、私だけテンション高いみたいになってるじゃないですか!」
ちょっと緊張気味なのか、落ち着いた雰囲気のおふたり。
慌てて「いや、テンション高いですよ!笑顔です」とフォローする近藤さん。
「初音ミク生みの親」佐々木渉さん
まずは佐々木さんの自己紹介からスタート。
佐々木「クリプトン・フューチャー・メディアで『初音ミク』の2007年当初の企画制作や、古くからクリプトンさんと関わりがあって。そこからボカロとの関わりがありまして、いろんな調整をさせていただいています」
佐々木さんはTwitterの"crypton_wat"というユーザー名から、ファンには「watさん」として知られています。
清水「音声チームのリーダーであり、マネージャーであり、初音ミクの総合プロデュースを担当されている、いわゆる技術屋さんみたいな感じなんですか?」
佐々木「何でも屋さんみたいな感じで、初音ミクをプロデュースして。
東京でスタジオ収録があったんですけど、(初音ミクを)リリースして、1ヶ月経たないうちにドワンゴさんやセガさんから電話かかってきて。
お会いしたら企画がどんどん進んでいって、気づいたら担当していたみたいな」
セガと最初にアポイントを取って打診されたのがギャルゲーだったので、それはやんわりと拒否しつつ、やがてゲームの開発へと至ったそうです。
佐々木「クリプトン・フューチャー・メディアで『初音ミク』の2007年当初の企画制作や、古くからクリプトンさんと関わりがあって。そこからボカロとの関わりがありまして、いろんな調整をさせていただいています」
佐々木さんはTwitterの"crypton_wat"というユーザー名から、ファンには「watさん」として知られています。
清水「音声チームのリーダーであり、マネージャーであり、初音ミクの総合プロデュースを担当されている、いわゆる技術屋さんみたいな感じなんですか?」
佐々木「何でも屋さんみたいな感じで、初音ミクをプロデュースして。
東京でスタジオ収録があったんですけど、(初音ミクを)リリースして、1ヶ月経たないうちにドワンゴさんやセガさんから電話かかってきて。
お会いしたら企画がどんどん進んでいって、気づいたら担当していたみたいな」
セガと最初にアポイントを取って打診されたのがギャルゲーだったので、それはやんわりと拒否しつつ、やがてゲームの開発へと至ったそうです。
実はボカロPの一面も?
対する近藤さんは、清水も「肩書が多すぎてどう紹介したらいいか」と悩ましげな様子。
近藤「プロジェクトセカイのプロデューサーを務めているカラフルパレットの近藤と申します」
短い自己紹介で締めた近藤さんですが、現在はカラフルパレットの社長も務めていらっしゃいます。清水が「肩書が多すぎて…」と言った通り、別の顔もあるようです。
清水「そしてもうひとつが、元ボーカロイドプロデューサー。今はもうやめちゃったんですか?」
近藤さんはボカロP、要は初音ミクのソフトウェアを使う側にいた経験も持っていたんだとか。「(曲を作るのを)辞めたと言うか、かなり長い間作っていないので」と明かしました。
会社を作ったことで、様々な業務で忙しくなってしまい、曲作りにまでエネルギーが回らない様子。
「いつかまた曲を作りたい」と言いつつ、いつ叶うのか見通しが立たないようです。
ボカロPとして短期間しか活動していないと言う近藤さんですが、どんな曲を作ったのかを頑なに明かしません。
「特定班に頑張ってもらって」とリスナーに楽曲捜索を促す清水。
佐々木さんも配信のエンディング曲を作ったら?と弄り出す展開になりました。
近藤「プロジェクトセカイのプロデューサーを務めているカラフルパレットの近藤と申します」
短い自己紹介で締めた近藤さんですが、現在はカラフルパレットの社長も務めていらっしゃいます。清水が「肩書が多すぎて…」と言った通り、別の顔もあるようです。
清水「そしてもうひとつが、元ボーカロイドプロデューサー。今はもうやめちゃったんですか?」
近藤さんはボカロP、要は初音ミクのソフトウェアを使う側にいた経験も持っていたんだとか。「(曲を作るのを)辞めたと言うか、かなり長い間作っていないので」と明かしました。
会社を作ったことで、様々な業務で忙しくなってしまい、曲作りにまでエネルギーが回らない様子。
「いつかまた曲を作りたい」と言いつつ、いつ叶うのか見通しが立たないようです。
ボカロPとして短期間しか活動していないと言う近藤さんですが、どんな曲を作ったのかを頑なに明かしません。
「特定班に頑張ってもらって」とリスナーに楽曲捜索を促す清水。
佐々木さんも配信のエンディング曲を作ったら?と弄り出す展開になりました。
全ボツ事件
現在人気のプロセカですが、遡ること12年前、初めてセガと組んで作られたのが『初音ミク -Project DIVA-』でした。
まだ近藤さんがボカロPとして活動する前の話です。
佐々木さんによれば『DIVA』の開発は、ソフトウェア『巡音ルカ』の開発期間と被っており、もしかするとゲームへルカの登場が見送られる可能性もあったとか。
また着せ替え要素として、セガのスタッフたちが多数のモジュール(衣装)を作っていたのですが、佐々木さんは「これ(衣装デザイン)こそファンに託すべき」と考え、すべてボツにしてしまったとか。
この件でセガでは要注意人物となった佐々木さん、セガのスタッフに水着のモジュールを依頼します。
セガのスタッフはこのオーダーに真剣に取り組み、ネット上におけるパンツの議論を汲んだ結果、「しましま模様」に決まったとか。
またニンテンドー3DS用に開発された『初音ミク and Future Stars Project mirai』の試作では、立体になった初音ミクがカマキリにしか見えなかったので、デフォルメフィギュアをベースに改めてキャラクターがデザインされたとのこと。
さらにこの過程で作られた着ぐるみが「ミクダヨー」という派生キャラクターとして、想定外に親しまれるなど、さまざまな事件を語る佐々木さん。
淡々と話すその口ぶりも相まって、近藤さんも清水も爆笑しっぱなしでした。
この回は『DIVA』の話が盛り上がりすぎ、プロセカの話題は次回になるとのことです。
(葉月智世)
まだ近藤さんがボカロPとして活動する前の話です。
佐々木さんによれば『DIVA』の開発は、ソフトウェア『巡音ルカ』の開発期間と被っており、もしかするとゲームへルカの登場が見送られる可能性もあったとか。
また着せ替え要素として、セガのスタッフたちが多数のモジュール(衣装)を作っていたのですが、佐々木さんは「これ(衣装デザイン)こそファンに託すべき」と考え、すべてボツにしてしまったとか。
この件でセガでは要注意人物となった佐々木さん、セガのスタッフに水着のモジュールを依頼します。
セガのスタッフはこのオーダーに真剣に取り組み、ネット上におけるパンツの議論を汲んだ結果、「しましま模様」に決まったとか。
またニンテンドー3DS用に開発された『初音ミク and Future Stars Project mirai』の試作では、立体になった初音ミクがカマキリにしか見えなかったので、デフォルメフィギュアをベースに改めてキャラクターがデザインされたとのこと。
さらにこの過程で作られた着ぐるみが「ミクダヨー」という派生キャラクターとして、想定外に親しまれるなど、さまざまな事件を語る佐々木さん。
淡々と話すその口ぶりも相まって、近藤さんも清水も爆笑しっぱなしでした。
この回は『DIVA』の話が盛り上がりすぎ、プロセカの話題は次回になるとのことです。
(葉月智世)
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