RADIO MIKU

「ひとりのタレント」ボカロP・たかぴぃの初音ミクとの付き合い方

7月のCBCラジオ『RADIO MIKU EX』では、ボカロPのたかびぃさんがゲスト出演してきましたが、25日で最後の出演。

今回はたかぴぃさんがソフトウェア「初音ミク」を使用する際の心構えや、ライブバージョンでの独特の調声について語りました。聞き手は清水藍です。

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初音ミクは「タレント」

たかぴぃさんは「初音ミク」について、他のボカロPが多用する「パートナー」「相棒」ではなく、「タレント」という表現をしています。
その理由を尋ねる清水。

たかぴぃ「だって(初音ミクのキャラクター年齢設定が)16歳でしょ?世界を駆け巡っている歌姫じゃないですか。マネージャーもいて、厳しそうなイメージがありますね。
だから勝手に『相棒』とか『パートナー』とか言ったらおこがましいじゃないですか」

「タレント」という言葉は「初音ミク」に対する深いリスペクトの表現のようです。

隣にいて「曲ができたよ、はい歌って!」と譜面を渡すようなフランクな関係をイメージしていたという清水。

清水「いい意味で、距離のある緊張感を持った関係なんですね」
 

ひとりの人間として扱う

さらにたかぴぃさんは「初音ミク」ひとりの人間として扱っているといいます。

例えば、曲をレコーディングする時は一般的には長丁場になりがちです。
しかしたかぴぃさんは「なるべくちゃんと時間を区切って、早めに(初音ミクを)帰す」といいます。

たかぴぃ「ダラダラ作業をやっても、いい歌とか調整にならない。だから時間を区切るって言うのが必要になるんです。
歌う人も、何回もリテイクすると声が疲れてきたりとか、集中力も切れてくるんで。
同じことを初音ミクにもするんです。僕も集中力が切れてくるので、ミクさんにも同じなんじゃないかと」

人に対するのと同じように時間を区切ることによって、使う側の集中力も自ずとコントロールできるわけです。
 

ファンにも深い愛情を持つたかぴぃさん

たかぴぃさんは自身の楽曲をライブバージョンにアレンジし直す際、改めて息遣いなどの調声をしています。
歌っている時の表情や息づかいといったリアルな表情が浮かび上がってくる、と清水も絶賛します。

たかぴぃさん「観客、オーディエンスからのコールアンドレスポンス、歌いながらフィードバックを受けて歌声も変化するものだと思うんで。オーディエンスが盛り上がってたら、歌も盛り上がっていくじゃないですか。そういう部分を表現してくれてるんじゃないかな」

楽曲はもちろん、喋りなどに至るたかぴぃさんの調声技術は、独特の概念に基づいたものだとわかるインタビューでした。
最後にこう締めくくるたかぴぃさん。

たかぴぃさん「今、音声ソフトがいっぱい出てきて、戦国時代と言われてるんです。何を買ったらいいかわからないって言う新規ユーザーさんも多いと思います。まずは好きなヴィジュアルやキャラクターから入って、愛着を持ってもらうのが一番。

気軽にボカロPの道へ入ってきてほしいです。僕らも刺激を受けるし、界隈も盛り上がるので。みんなで今後も楽しい文化を続けていけたらと思います」

「初音ミク」だけでなく、クリエイターを目指す人たちへの深い愛情に溢れたコメントでした。
(葉月智世)
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2021年07月25日18時04分~抜粋

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