RADIO MIKU

「初音ミク=ネギ」を印象付けたボカロP!Otomaniaインタビュー(2)

2007年8月31日、歌声合成ソフト「初音ミク」が発売された直後、『VOCALOID2 初音ミクに「Ievan Polkka」を歌わせてみた』で、黎明期に初音ミクの一面を決定づけたのが、ボカロPのOtomaniaさん。

今回は初音ミクの使い方を習得中の清水藍が、曲作りの疑問や初心者向けのポイントをじっくり尋ねました。
6月13日放送の『RADIO MIKU EX』より。

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初心者は楽しさ探しが大切

5月から「初音ミク」の使い方を、名古屋在住のボカロP、ねじ式さんに学んでいる清水。
今回Otomaniaさんに尋ねたのは曲作りについて。

清水「実は私もボカロPになろうと、この春から奮闘しているんですですけど。初心者向けのポイントがあれば教えてください」

気になるOtomaniaさんの答えは?

Otomania「そうですね、全力で楽しもう!」

簡潔ですが、奥の深い答えが返ってきました。

Otomaniaさんは「モチベーションはとても大切」と続けます。
最初に何か新しいことを始める時「何をどうしていいかわからない…」と思った経験は誰にでも覚えがあるはず。ハードルが高いほど、続けるのは大変です。

Otomania「初心者は、『これは楽しいな』と思えるところを探して深めていくことが、技術の向上と続けるモチベーションに繋がっていくと思う」
 

さ行・ま行・た行

実はOtomaniaさんの名前には「音のマニアでありたい。音を常に探求し続けていたい」という意味が込められています。

「今でも(名前の由来に込めた)気持ちは変わらない」と即答するOtomaniaさんに清水が聞いてみた質問は?

清水「Otomaniaさんが思う初音ミクのいい音って何でしょうか?
初音ミクの一番気持ちいい音ってここじゃない?』とか『このひらがなの音がすごくいいんだよね』みたいなのがあれば…」

「そうですね…」と考えるOtomaniaさんが最初に挙げたのは、初音ミクの「さ行」の言葉。

Otomania「ボーカロイドの製品っていろいろありますけど、個人的に初音ミクにフォーカスを当てると、さ行の伸び方がすごく好きで。
特に音程だと、低いミからラあたりの音が好きですね。このあたりの音を使うと、シルキーな音の伸びをしてくれて、個人的に使いたい部分です」

清水も「シルキーな初音ミク」という表現に興味津々。

Otomania「意外かもしれないけど、注意して聞いているとわかってくれると思う」

さらに鏡音リン・レンであれば「ま行」、巡音ルカは「た行」と続けます。
「今後は歌詞や音程に注意して曲を聴いてみたい」と答える清水です。
 

初音ミクはどんな存在?

Otomaniaさんにとって初音ミクはどんな存在なのでしょうか?

「人生を狂わせた存在ですね」

音楽が好きで、ずっと音楽で生きていこうと思っていたOtomaniaさんですが、ボカロPとして音楽活動を行うとは夢にも思っていなかったそうです。

初音ミクとの出会いが、人生のターニングポイントですね」

海外にもコアなユーザーが増え、大きく広がった現在の初音ミク
黎明期から関わってきたOtomaniaさんにとっては「嬉しい反面、ちょっと自分の手に届かなくなって寂しい」と複雑な心境。

「巣立った娘を見るような気持ち」という例えに、同じく黎明期から「初音ミク」を追いかけてきた清水も共感します。

最後にファンに向けて「ボカロPとして、これからガンガン活動していこうと思っているので活動を応援してくれたら嬉しいです」と力強いコメントで締めくくったOtomaniaさんでした。
(葉月智世)
 
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2021年06月13日18時03分~抜粋

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