RADIO MIKU

「初音ミク=ネギ」を印象付けたボカロP!Otomaniaインタビュー(1)

2007年8月31日、歌声合成ソフト「初音ミク」がクリプトン・フューチャー・メディアから発売されました。
その直後に多数のクリエイターによって作品が公開されましたが、シーンの一端を築き上げた印象的な楽曲があります。

そのタイトルは『VOCALOID2 初音ミクに「Ievan Polkka」を歌わせてみた』。

楽曲の楽しさもさることながら、動画に付けられたネギを振る初音ミクの映像によって、愛される「ネタ」としての側面がクローズアップされることになったのです。

この作者であるOtomania(オトマニア)さんは、初音ミクの黎明期を支えたボカロPのひとり。清水藍が、その多彩な才能についてインタビューしました。
6月6日放送の『RADIO MIKU EX』より。

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シマウマ~ダルメシアン~ユキヒョウ

Otomaniaさんとはオンラインでインタビュー。自宅兼スタジオのOtomaniaさんの印象的な映像に清水が注目します。

清水「メガネがめちゃくちゃインパクトありますね。シマウマと言うか…ダルメシアン柄ですか?」

Otomania「いやいや、違います。ユキヒョウ柄です」



白黒のまだら模様で、ダルメシアン柄に見えてもおかしくないそうです。もし近くで見たら「あ、ヒョウ柄かな?」と見てもらえるんじゃないかとのこと。

Otomaniaさんを以前からイベント等で見ていた清水ですが、メガネの柄の真相を今回初めて知った様子。
 

めちゃくちゃ音楽エリート

楽器はベースを弾いており、ボカロPだけでなくベーシストの顔も持つOtomaniaさん。
最近はカメラマンとしても活動しており、多彩な才能を発揮しています。

気になる音楽活動歴はどうでしょうか?

Otomania「音楽活動は幼い頃からやっていました。小学校の頃は合唱団に入ってたんですよ。中学校になって、いわゆる吹奏楽ですね。高校ではバンドが楽しくなっちゃって、そこで初めてギターやベースに触れて…って感じですかね」

合唱団から吹奏楽・バンドまで幅広い経験があることが明らかになり、唸ってしまった清水。思わず「めちゃくちゃ音楽エリートですね」と漏らします。

多彩な音楽経験が今のキャリアに活かされていることがよくわかります。
 

「初音ミク」との出会い

続いて「初音ミク」との出会いについて聞いた清水。

Otomania「発売される直前のクリプトンさんのデモソングとか。情報は友人に聞いたんです。
ボーカロイドって存在は知ってたんですけど、初音ミクのデモソングを聞いた時に衝撃を受けたんですよ。これは面白そうだな、と思って購入したのがきっかけでしたね」

「ソフトウェアがこんな風に歌うのか、すごいな」と第一印象ですっかり虜になってしまったと懐かしそうに振り返るOtomaniaさん。

またそれまでのボーカロイド製品がプロの歌手をベースしていたのに対し、「初音ミク」が声優の声を使用したこともセンセーショナルだったと語ります。

初音ミク」の発売前、クリプトン・フューチャー・メディアは複数のデモソングを動画で公開しました。
そのうちOtomaniaさんが特に印象に残っている曲として挙げたのは、平沢栄司さんの「星のカケラ」。
発表時には「01_ballade」というタイトルが付けられていました。
 

2ちゃんねる~Flash動画~ネギ

『VOCALOID2 初音ミクに「Ievan Polkka」を歌わせてみた』では、ネギをひたすら振る初音ミク(派生キャラ「はちゅねミク」)の映像も印象的で、現在も様々な絵師(イラストレーター)によって継承されています。

これらの作品についてぜひ聞いてみたかったという清水ですが、実はOtomaniaさん、この作品を制作する前はFlash動画も手掛けていたそうです。

清水「Flash動画を手掛けたきっかけってあったんですか?」

Otomania「きっかけは2ちゃんねる(巨大掲示板/現5ちゃんねる)でFlash動画を見て面白いなって思って遊んでみたんですよね」

様々な曲を初音ミクに歌わせて遊んでいた結果できあがったのが「Ievan Polkka」。
Webコンテンツ黎明期の空気が生かされたシンプルな動画ですが、14年経った現在も500万を超える再生数を更新しています。
(葉月智世)
 
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2021年06月06日18時04分~抜粋

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