「初音ミク」界隈のクリエイターを取り上げるラジオ番組『RADIO MIKU EX』。
5月2日の放送では、地元・名古屋市出身のボカロPのねじ式さんが出演しました。
ねじ式さん音楽活動の原点や「初音ミク」との意外な出会い、曲を発表するためにとった戦略について、清水藍が迫ります。
ねじ式さん推しの名古屋メシ
名古屋出身のねじ式さんをゲストに迎えてテンションが高い清水。
以前にイベントで会ったというふたりですが、改めてインタビューをするのは初めての機会だとか。
ここで、ねじ式さんおすすめの名古屋メシについて聞いてみると…。
ねじ式「手羽先などは東京でも食べることができるので、あんかけパスタを推したいです」
「餡子が乗ってるの?甘いの?」などと誤解されがちな"あんかけパスタ"は、スパイシーなソースと極太の麺、そして選べるトッピングが特徴のソウルフードというべきもの。
ねじ式さんが挙げた「カントリー」はタマネギなどの野菜がたっぷりトッピングされた人気メニュー。
ベーコンやウインナーなど肉類の乗った「ミラネーゼ/ミラネーズ」とのミックスは「ミラカン」としてこちらも人気の高い一品です。
ねじ式さんの「音楽の原点」から質問。
清水「そもそも、音楽を始めたきっかけは何だったんですか?」
ねじ式「音楽を始めたきっかけは、バンドでギターをしていて。地元のライブハウスでライブしたり、CD作って地方でライブに出て売ったり…」
ちなみにバンド活動をしていたのは、ボカロPを始める5年くらい前なんだとか。
その後、参加していたバンドが解散。
もともとバンド活動では作曲を担当していたねじ式さん、曲を発表する場所がなくなってしまい悩んでいたところ、ボカロや初音ミクと出会ったと言います。
ねじ式さんの曲にバンドサウンド的な要素が強いと感じていた清水、そのバックボーンに納得です。
バンド活動時代のねじ式さんは、作曲時にドラム、ベース、ギターを実際に自身で録音してデモテープ作成していました。
ねじ式「バンドが解散して、ボーカルが初音ミクに変わった感じですね」
どうやら基本的な曲作りは、バンド活動時代から変わっていないようです。
意外なボカロの出会い
バンドという発表の場を失ったねじ式さんですが、どのように「初音ミク」と出会ったのでしょう?
ねじ式「バンドが解散して、つまらないと思っていた時に。地元のミュージシャン友達から教えてもらったコスプレサミットに行ったら、初音ミクのコスプレをした人が結構いたんです」
名古屋で行われているコスプレサミットで、思わず友人に「あの可愛い子は何?」と尋ねたねじ式さん。
「初音ミク」というキャラクターにときめいたとか。
当初アニメキャラと誤解していたというねじ式さんですが、友人から「やれるんじゃないの?やってみろよ」と背中を押されたのです。
コスプレサミットで「初音ミク」に興味を持ったことがボカロPの出発点とは、何がきっかけになるか本当にわからないものです。
みんなに聞いてもらうために考えた戦略
そんなねじ式さんのニコニコ動画への初投稿は、2013年8月6日。
初投稿の後、毎週火曜日に20作連続曲を発表したと言います。
火曜日に曲を投稿するため別名「火曜日P」とも呼ばれたねじ式さん。
投稿が火曜日だった理由は?
ねじ式「当時は人気のクリエイターが金・土曜に曲を投稿していて。なかなか聞いてもらえないので、みんなが退屈していそうな火曜日に投稿しようと」
火曜日に投稿するため水曜からスタート。金曜までに曲の形を整え、土日に曲をアレンジ。月曜に投稿サイト「ピアプロ」で、曲に合うイラストを探し、自ら歌詞の字幕を付けて投稿、というサイクルでした。
そんなねじ式さんにとっての「ハジメテノオト」は?
ねじ式「HarryPさんの『地球の空き地』ですね」
この曲に対する思い入れ、そして多くのライバルの中から聞いてもらうために戦略的に火曜日に投稿していたことなどを熱心に語ったねじ式さん。
清水も、真剣に耳を傾けました。
(葉月智世)
RADIO MIKU
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2021年05月02日18時07分~抜粋