名古屋出身・在住のピン芸人、酒井直斗がお送りする『酒井直斗のラジノート』。
12/16の放送では、大阪発のロックバンド「ヤバイTシャツ屋さん」(略称ヤバT)から、ギター&ボーカル・こやまたくやさん、ベース&ボーカル・しばたありぼぼ(女性)さん、ドラムスのもりもりもとさんの、メンバー全員がゲスト出演しました。
ヤバTは2012年に結成。活動休止と再開を繰り返しながら2016年にメジャーデビューしました。
ヤバイTシャツ屋さんは、本当にヤバかった!
関西仕込みの団体芸
「ギター・ボーカルのこやまです!」
「ベース・ボーカルのしばたありぼぼです!」
「…ドラムのもりもとです!」
こやまさん「その間(ま)、何やねん」
しばたさん「何でそう溜めんねん」
こやまさん「間で自分出すなや」
自己紹介から独走するヤバTの皆さん。焦る酒井。
酒井「ちょっと待ってちょっと待って。コメントゲストみたいになってるから。酒井が要らなくなっちゃうから。せめて混ぜてもらっていいですか?今の『何の間やねん』ってツッコミ、僕もしたいから!」
そう言って、もう一度自己紹介をやってもらうのでした。
「ギター・ボーカルのこやまです!」
「ベース・ボーカルのしばたありぼぼです!」
「…ドラムのもりもとです!」
酒井「何の間なんだよ!」
しーん。
酒井「何で誰も言わないの!?うわーっ、悔しいーっ!」
どうやらこれはチームワークを要する高度なノリのようで、酒井につけ入る隙は無かったようです。
吉本芸人やダチョウ倶楽部によくある、団体芸というものなのでしょう。
ヤバトーーク!
気を取り直して進めていきます。
酒井「ヤバイTシャツ屋さん『ラジノート』に初登場!初めましてでございます」
こやまさん「初めましてということです」
酒井「こやまさんって、しゃべった事をそのまま引っ張る、オウム返しする人?」
こやまさん「オウム返しする人です」
酒井「今日は、割と疲れている?」
こやまさん「今日は、割と疲れていません」
さすが大阪発のバンド、お笑いの"スカシ"の技術も身に着けているようです。
そして目を思いっきり見開いて「元気元気。ギャンギャン。ほらギャンギャンに見開いて」と言いながら酒井に猛アピール。
(ギャンギャンというのは恐らく“ギンギン”という意味だと思われます)
「マジでやべえヤツ来た」とおののく酒井。一番まともだと思われるもりもとさんに話を振ります。
しかしここで、こやまさんがもりもとさんをイジッてきます。
こやまさん「何やねん、その髪の毛、パーマは」
しばたさん「ラジオでわかりづらっ!」
こやまさん「パーマあてんなや」
もりもとさん「パーマあてるやろ、そんなもん」
こやまさん「かわいいなあ」
しばたさん「かわいいって!どういう関係なん?」
ちょっと放っておくと勝手にトークが暴走するバンド。まともな会話がほぼありません。ヤバイです。
公式サイトでも素性不明
そもそも、ヤバTは公式サイトからしてヤバイんです。
まず、まともなアー写(アーティスト写真。プロモーション用の宣伝材料写真)がありません。
プロフィールにもこう書かれてあるだけです。
「ヤバイTシャツ屋さんとは…
大阪を拠点に活動する、こやまたくや・しばたありぼぼ・もりもりもとによる3人組ガールズテクノポップユニット。
躍動感溢れるパフォーマンスとストーリー性のある歌詞で50代女性をターゲットに活動中。」
半分がウソです。テレビの音楽番組が信じてしまい、"3人組テクノポップユニット"と紹介してしまったこともあります。
それ、Perfumeですから。
他にも、「MAN WITH A MISSIONのメンバー」「身長が700mある」などと虚言を書き連ねてきたようです。
こんな調子で、ちゃんとプロモーションできるのでしょうか?
また来年お会いしましょう
ヤバTは来年1/10にセカンドフルアルバム『Galaxy of the Tank-top』をリリースします。
こやまさん「出ると言われてます」
しばたさん「出しましょう」
日本一短い販売会議が済んだ後は、いよいよまとまなアーティストっぽい話が聞けるか…と思いきや、それはまたリリース直前の時期にまた番組に来てもらおうという話に。
酒井「ラジオってそういうことができるんですよ。何本録りもできちゃうんです」
こやまさん「ということは、この後1/6放送の分を録るってことですね」
酒井「6日って言っちゃったよ!(笑)」
あっさり裏側を暴露してしまうのでした。
そんなわけで、今回の放送ではただただ音楽とは関係ないやり取りをリスナーに聴かせるだけとなったゲストコーナーですが、
「今日は楽しいなあ」「返しがすごく早い」「いっぱいしゃべってくれるからすげー楽しい」「プロの人や」
…などと、ヤバTメンバーから絶賛された酒井。
「めっちゃ恥ずかしい。プロの中の最下層だから」と恐縮します。
まともなトークにならなくても、ゲストが楽しんでくれればそれはまたひとつの成功ではないかと、思わせる放送なのでした。
(岡戸孝宏)

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