酒井直斗のラジノート

夜の本気ダンスに、踊る酒井直斗

名古屋のピン芸人・酒井直斗が、東海三県の魅力や期待のミュージックシーンを盛り上げていく『酒井直斗のラジノート』。
5/13は、京都出身の4人組ロックバンド『夜の本気ダンス』から、ボーカル&ギターの米田貴紀さんとドラムの鈴鹿秋斗さんが出演しました。

夜の本気ダンス(略称・夜ダン)は、2008年結成。
夜"も昼も聴く者全てを"本気"で"ダンス"させる、大注目のバンドです。
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やべぇやべぇやべぇ、目がやべぇ!


「ドラムの鈴鹿でぇぇぇぇぇーっす!」

収録前の打ち合わせでは落ち着いた様子だったのが、始まった途端ハイテンションで自己紹介する鈴鹿さんに、たじろぐ酒井。
「あれ?ちょ、ちょっと鈴鹿さん、いつスイッチ入れたんですか?」

「いやー、始まったらスイッチが入るんですよ!中途半端なテンションでやってもしゃーないでしょぉ?酒井さーん!」

「やべぇやべぇやべぇ、目がやべぇ!」

「僕、カメラマンさんに『目線外して下さい。目がうるさいから』ってよく言われるんですよ」

「目がうるさい」とは滅多に聞かないフレーズです。目力がある、とかじゃないんですよ。これは手強いゲストの予感。

切り抜きからのひらめき


バンド名の由来は何でしょう?
結成当時からいる唯一のオリジナルメンバー・鈴鹿さんが教えてくれました。
今とは違う当時のメンバー3人と鈴鹿さんが集まって、バンド名を考えていたそうです。
踊りたくなるような音楽を作るバンドにしたい。インパクトのある名前にしたい。そんな思いが駆け巡っていたところ…。

「当時のボーカルの女の子の家に、ホワイトボードがあって。そこに『夜の本気ダンス』と書かれた新聞の切り抜きが貼ってあって。あっ、このインパクトやばいと。全身がビリビリッとしびれ上がって、これに決まったんです」

運命の出会いですね。19年前の例えでいうと“ビビビ婚”みたいな。

「だから、酒井直斗さんの名前の由来とほぼ一緒です」

「ああ、そうそう。僕の名前も新聞の切り抜きから…って、違いますよ!」
すっかり翻弄される酒井。いつもこんな感じに付き合わされてるであろう米田さんに、心配が向けられます。
「鈴鹿さんがずっと隣にいて、大丈夫ですか?」

「最近、ちょっと飽きてきたかなー?って感じはありますけどね」
疲れるのはとっくに通り越していますよという、“鈴鹿秋斗取扱者”のベテランならではのコメント。

それを受けて鈴鹿さん。
「ちゃうちゃう、飽きてきたから、エンジンかけさせてもらってるんです!」

酒井「ん?どゆこと?」
鈴鹿「ちょっとわかんないです(笑)」

真のMCモンスター


鈴鹿秋斗取扱者の初心者・酒井は戸惑うばかり。
「俺の入手した情報と全然違うんですけど!鈴鹿さんのプロフィールに『MCモンスター』って書いてあるから(もっと話がうまい人だと思ってたのに)!」

『忘れらんねえよ』というバンドのボーカル・柴田隆浩氏が、鈴鹿さんのMC(司会進行)力の高さを評して、こう呼ぶようになったとか。ライブ会場の観客を異様に盛り上げてかき回していくのだそうです。

「MC中に、モッシュやダイブが発生して、大変なことになる」とは鈴鹿さんの弁。
ライブハウスで激しい曲中に起こる、観客の頭上で一部の観客が持ち上げられたりグルグル回転したりするなどの、あの状況です。

「いやそれ、みんなMC聞いてないじゃないですか!」とツッコむ酒井。

どうもMCモンスターというのは、話を回すことより、周囲を振り回すのが得意なんじゃないかと思えてしまいますね。

音楽の話もマジメにします


4月26日に、メジャー2ndシングル『SHINY E.P.』がリリースされました。EP盤、つまりミニアルバムやマキシシングルと同じで、曲数が多めのシングルです。
収録された4曲とも自信のある作品に仕上がったので、全部をしっかり聴いてほしいという思いから「E.P.」の名を付けたといいます。

表題曲の「SHINY」は、高橋留美子原作のアニメ『境界のRINNE』の主題歌で、夜ダン初の書き下ろしだそうです。今までにない非常に爽やかな曲になって、夜ダンの新しい一面が見せられるのではと語る鈴鹿さんと米田さん。

「最初に『SHINY』がドーンと入ってきて。2曲目『Ride』でバトル感が出て、3曲目『Blush』で若干ダークになったと思いきや、最後の『THREE』でキラッと終わる。流れが綺麗で1つの物語のよう」と絶賛する酒井なのでした。

マネージャーの遊び心


6月から始まる全国ツアーのタイトル、実はマネージャーの吉田さんが名付けたそうです。
ちなみに前回の『Too Shy A key TOUR』は、新年早々からやったことから、「トゥー・シャイ・ア・キー」→「とーしゃいあきー」→「年明け」という、言葉遊びになっているのです。

今回のツアー『No rain, new days o'scene』は、まず梅雨の季節で雨が降ってほしくないという気持ちを踏まえつつ、No rainで何かできないかと探したところ、たどりついたのが、
「ノー・レイン・ニュー・デイズ・オー・シーン」→「のーれんにーでずおーしー」→「のれんに腕押し」。

この、アハ体験のような展開に酒井も「答えが分かって気持ちいいーっ!目の前に青空が広がったような感じ!」と、まさに新曲のSHINY(晴れた)に引っかけた感想を叫ぶのでした。

ところで「のれんに腕押しツアー」ですが、「手応えのない」という意味ではあまり良くないので、ここは「のれんに腕押ししたらスカッとなる」→「気分がスカッとなるライブツアー」という風に捉えてみるのも手ですね。

夜中は本気出せず


さてここで最後に、ゲストのSNSにはびこる不可解な現象や文章を取り締まっていく『酒井ポリス2017』のコーナーです。
今回は鈴鹿さんのTwitterを1年以上さかのぼって捜査しました。
2016年1月31日、深夜3時35分のつぶやきです。

「金無さすぎて自分のスティック森で削ってつくってる(図)」(原文ママ)

ドラムスティックが買えないので、森の中で切り倒した木を削って自分で作っている様子が描かれた絵を、アップしているのです。
またこの画風が、個性的というか、童心に返ったような絵というか。

本人の記憶によれば、バンド『キュウソネコカミ』とライブで共演した時、「鈴鹿はスティックを自分で削って作ってる」とMCでイジられたそうです。
「じゃあその絵を描いたるわ」と思った結果がこれだと。
あまり人に見られたくない、自信のない絵は、深夜にアップするのだそう。コアな人だけ見てくれればいいと。

ファンの皆さん、深夜に鈴鹿さんの絵が上がったら、生温かい目で見守ってあげましょう。

まさに踊れるバンド


「酒井さんとこんなに話が盛り上がるとは思ってませんでした」と、ド直球で話す米田さん。
酒井がお笑い芸人だとは知らず、おとなしい人だと思って、ありきたりの話で終わるんだろうなと、鈴鹿さんも思っていたそうです。

「ウラ情報では、酒井さんが、他のミュージシャンから“若い頃の貴乃花”って呼ばれてるというのを聞いていた」とも。

「そのウラ情報、微妙に間違ってます。貴乃花じゃなくて若乃花です。イジるなら間違えずにちゃんとイジッてよ!」

夜の本気ダンスに、すっかり踊らされてしまった酒井でした。
(岡戸孝宏)
酒井直斗のラジノート
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2017年05月13日22時27分~抜粋

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