CBCラジオ #プラス!

0歳児にクリスマスイベントって意味あるの?専門家に取材

12月25日のクリスマスが近づいてきました。
0歳児の父であるCBC光山雄一朗アナウンサーは、「0歳のこどもとクリスマスをどう過ごすべきなのか」という疑問を抱いていたそうです。
そこで今回、保育関連施設を6つ運営する「社会福祉法人 みなみ福祉会」の理事長・近藤敏矢さんに、0歳児とイベントとの向き合い方について話を聞きました。

その内容を12月22日放送の『CBCラジオ #プラス!』で三浦優奈相手に紹介しました。

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夫婦で違うイベントの向き合い方

取材のきっかけは、光山が妻とクリスマスの過ごし方について話し合ったことでした。

光山「私としては0歳児だし、クリスマス、サンタ、そんなことわからないし、いつもと変わらない日常を過ごせば良いんじゃないって」

一方、妻はこどもが小さい頃からイベントを大切にしたいという思いがあり、クリスマスのコスチュームを着せて写真を撮ったり、イルミネーションを見に出かけたりしたいと話していました。

夫婦の間で意見が分かれたことから、光山は専門家の意見を聞くことにしました。

イベントは将来の我が子へのギフト

近藤さんはまず、「0歳児は記憶に残らないため、クリスマスイベントを行なわないという選択もひとつの正解」と前置き。
そのうえで、あえてイベントを行なうことの意味について説明しました。

1つ目は、「0歳児へのギフト」という考え方です。
赤ちゃん自身に記憶は残らなくても、写真やエピソードは形として残ります。
こどもが成長した後、それらを見たり親から話を聞いたりすることで、「こんなふうに大切に育ててもらっていたのだ」と感じることができます。
0歳という早い段階で、将来につながる思い出を親が贈ることができるというのです。

この話を聞いた光山は、「クリスマスに意味を見出せて、前向きな気持ちになりました」と語りました。

三浦も「見返すのは20年後、30年後かもしれませんが、その時に残っているものがあるのは素敵ですね」と述べ、写真に残すことの価値を再認識していました。

イベントをしたことに満足してない?

次に近藤さんが強調したのは、「大切なのはイベントの中身」という点です。

日常の関わりの中で愛情は育まれていきますが、クリスマスのような行事は、その愛情を深めるきっかけになります。
ただし重要なのは、イベントを実施したかどうかではなく、その時間を通してどれだけこどもに愛情を向けられたかだといいます。

例えば、コスチュームを着せて写真を撮る場合でも、「撮った」という結果に満足するのではなく、その過程でどれほどこどもに気持ちを向けていたかが問われます。

外見や形式ではなく、本質が重要だという考えです。

保育指針と重なる

こうした話を通じて光山は、近藤さんの考えが国の保育指針とも重なっていると感じたそうです。

0歳児保育における指針のポイントは3つあります。
1つ目は「身近なものと関わることで感性が育つ」こと。クリスマスという季節の行事も、その一助になります。
2つ目は「身近な人と気持ちが通じ合う」こと、つまり親子のコミュニケーションです。
3つ目は「健やかに、のびのびと育つ」ことです。

光山「この3点を意識できれば、クリスマスを通して親子の時間を楽しみながら、こどもの成長を支えられるのではないか」

取材を終え、その日のうちに妻へ内容を伝えようとした光山でしたが、すでにこども用のトナカイのコスチュームが用意されていたそうです。

三浦「でも、外側だけじゃダメですからね!」

光山「どう向き合うかっていうところが大事。着せて雰囲気を楽しむだけじゃない。中身を大切に。そんなクリスマス当日を迎えられたらなと思います」
(ランチョンマット先輩)
 
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2025年12月22日08時32分~抜粋

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