12月12日、名古屋鉄道などが進めてきた名古屋駅周辺の再開発計画について、その多くのスケジュールを未定とするとの発表がありました。
12月19日の『CBCラジオ #プラス!』では、この話題から竹地祐治アナウンサーが、都市開発のあり方を再考するタイミングなのではと言及、その思いを語りました。聞き手は石坂美咲です。
再開発が未定に
「眠い目をこすって、これ夢かって思いました」
竹地は中日新聞の記事を読んだときの率直な驚きを語ります。
名古屋駅前、とりわけ名鉄百貨店からかつてのレジャック周辺にかけて、高層ビル群が並ぶ壮大な再開発構想は、かなり以前から打ち出され、ゼネコンとの計画も進んでいました。
そのため、計画が進行するものと多くの人が考えていた中で、「再開発時期未定」「計画見直し」という見出しは、東海地方に住む多くの人に衝撃を与えたといいます。
もともと時間がかかる事業だという前提はあったものの、「今の時点で未定になると、今後どうなるのかと考えてしまう」と心境を明かしました。
そして、この出来事は「現代の建設業界が直面している深刻な課題が浮き彫りになった事例ではないか」と受け止めています。
竹地は中日新聞の記事を読んだときの率直な驚きを語ります。
名古屋駅前、とりわけ名鉄百貨店からかつてのレジャック周辺にかけて、高層ビル群が並ぶ壮大な再開発構想は、かなり以前から打ち出され、ゼネコンとの計画も進んでいました。
そのため、計画が進行するものと多くの人が考えていた中で、「再開発時期未定」「計画見直し」という見出しは、東海地方に住む多くの人に衝撃を与えたといいます。
もともと時間がかかる事業だという前提はあったものの、「今の時点で未定になると、今後どうなるのかと考えてしまう」と心境を明かしました。
そして、この出来事は「現代の建設業界が直面している深刻な課題が浮き彫りになった事例ではないか」と受け止めています。
白紙化、停滞は他にも
竹地は「今回の名古屋駅のケースが決して特殊ではない」と指摘しました。
博多駅の「空中都市プロジェクト」や、東京・永田町にある国立劇場の建て替え計画も同様に白紙化・停滞しています。
その要因が公費の高騰や人材不足であると説明します。
特に深刻なのが、建設現場の担い手不足です。大工や左官といった職人の数は減少し、高齢化も進んでいます。
育成が追いつかない中で、一部では自ら研修を行い人を育てようとする動きも出ていますが、「先細りの状況」であることは否めません。
さらに、建設資材の価格高騰や円安も重なり、大規模工事への影響は避けられない状況にあるといいます。
博多駅の「空中都市プロジェクト」や、東京・永田町にある国立劇場の建て替え計画も同様に白紙化・停滞しています。
その要因が公費の高騰や人材不足であると説明します。
特に深刻なのが、建設現場の担い手不足です。大工や左官といった職人の数は減少し、高齢化も進んでいます。
育成が追いつかない中で、一部では自ら研修を行い人を育てようとする動きも出ていますが、「先細りの状況」であることは否めません。
さらに、建設資材の価格高騰や円安も重なり、大規模工事への影響は避けられない状況にあるといいます。
持続可能な再開発へ
こうした中で竹地は、都市再開発のあり方そのものを見直す時期に来ているのではないかと語りました。
これまで主流だったのは、工期と予算を固め、「完成」をゴールに据えた進め方。
一方で例に挙げたのが、長期間にわたって工事が続く渋谷駅です。
10路線が乗り入れる巨大ターミナルでは、2000年頃から2034年までという長いスパンで、段階的な再整備が進められています。
利用者にとっては不便も多いものの、「工事をしながら通常利用する」ことが当たり前になり、街の一部として受け入れられています。
竹地はこれを「持続可能な再開発」と捉え、名古屋駅も機能を止めず、部分ごとに少しずつ変えていく姿勢が求められるのではないかと話しました。
これまで主流だったのは、工期と予算を固め、「完成」をゴールに据えた進め方。
一方で例に挙げたのが、長期間にわたって工事が続く渋谷駅です。
10路線が乗り入れる巨大ターミナルでは、2000年頃から2034年までという長いスパンで、段階的な再整備が進められています。
利用者にとっては不便も多いものの、「工事をしながら通常利用する」ことが当たり前になり、街の一部として受け入れられています。
竹地はこれを「持続可能な再開発」と捉え、名古屋駅も機能を止めず、部分ごとに少しずつ変えていく姿勢が求められるのではないかと話しました。
工事を「応援」に変えるために
さらに竹地は、工事現場の「見える化」の重要性にも触れます。
石坂「いまどんな感じなんだろうって、成長を見守るように見ることですよね」
工事の進捗や意味を市民が知ることで、単なる不便ではなく都市が生まれ変わるライブとして捉えられる可能性があります。
名古屋城天守閣の木造復元計画を例に、竹地は公費高騰や人材不足の中で、大工事にはとてつもない時間がかかると指摘しました。
完成がいつになるかわからないからこそ、その過程も含めて当たり前の風景として受け止める意識が必要だといいます。
竹地「街って箱物の集合体ではなく、私たちの生活にある当たり前の行為っていうのが見れるところ」
名古屋駅再開発の足踏みは、これからの都市づくりをどう考えるかという問いを突きつけています。
完成だけをゴールにせず、時間をかけての持続可能な開発が、今後ますます重要になるかもしれません。
(ランチョンマット先輩)
石坂「いまどんな感じなんだろうって、成長を見守るように見ることですよね」
工事の進捗や意味を市民が知ることで、単なる不便ではなく都市が生まれ変わるライブとして捉えられる可能性があります。
名古屋城天守閣の木造復元計画を例に、竹地は公費高騰や人材不足の中で、大工事にはとてつもない時間がかかると指摘しました。
完成がいつになるかわからないからこそ、その過程も含めて当たり前の風景として受け止める意識が必要だといいます。
竹地「街って箱物の集合体ではなく、私たちの生活にある当たり前の行為っていうのが見れるところ」
名古屋駅再開発の足踏みは、これからの都市づくりをどう考えるかという問いを突きつけています。
完成だけをゴールにせず、時間をかけての持続可能な開発が、今後ますます重要になるかもしれません。
(ランチョンマット先輩)
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