2025年のプロ野球レギュラーシーズンが終了し、セ・リーグは阪神タイガースが優勝。中日ドラゴンズは4位に終わりました。
野球実況を務める光山雄一朗アナウンサーは、10月5日放送のCBCテレビ『サンデードラゴンズ』で、阪神タイガースOBの赤星憲広さんの解説をもとに、タイガースの強さの理由や、そこから見えるドラゴンズ再建のヒントを探りました。
光山は翌6日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、伝えきれなかった部分も含めて語りました。
阪神、怪我人少なく経験積めた
阪神は今季大きな故障選手を出さず、1番から5番までの主力打線をシーズン通して固定できたことが大きな強みでした。
赤星さんは「固定できることで選手が役割を理解し、その役割に必要な技術を磨こうとする良い循環が生まれる」と分析。
例えば1番の近本光司選手は出塁後の盗塁でタイトルを獲得。
2番の中野拓夢選手は送りバントの数でリーグダントツ。
3番以降のクリーンアップも含め、各打順がしっかりと機能し、4番の佐藤輝明選手は、ホームラン王、打点王という2つのタイトルを獲得しました。
阪神の試合前の練習
選手一人ひとりに結果が出たひとつの要因として、赤星さんは、試合前の練習にも注目しています。
ただ打つだけではなく、ストライクかボールかを見極める選球眼を養う練習や、打球方向を意識したバッティングなど、選手一人ひとりが役割に応じた「目的を持った練習」に取り組んでいたとのこと。
「こうした日々の積み重ねが、実戦での安定感や成績に直結している」と語りました。
中日の課題は2つ
一方、ドラゴンズは主力選手の故障が相次ぎ、ベストメンバーを組むことが難しいシーズンとなりました。
光山「怪我をしない体作りやコンディション管理が、来季以降の鍵になる」
また、数年レギュラーで経験を積むことが選手の成長につながるとし、その点で離脱が多かったドラゴンズは不利だったと振り返りました。
もうひとつ、ドラゴンズに必要なのは、レギュラーの台頭をもっと増やすこと。
野球界では、3年間レギュラーとして出続けると一流の選手と称されています。
それに当てはまるドラゴンズ選手は、今季、最多安打のタイトルを獲得した岡林勇希選手と、3年連続20本塁打を記録した細川成也選手のみ。
この2人に続くレギュラー格の台頭が、タイガースのような選手層の厚さにつながります。
優勝チームと比較して浮かび上がるドラゴンズの課題 。
すでにフェニックスリーグが始まり、10月から秋季練習で汗を流します。
中日ドラゴンズの来季へ向けた戦いは、動き出しています。
(ランチョンマット先輩)
CBCラジオ #プラス!
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2025年10月06日08時31分~抜粋