SNSで「幻のスイーツ」として話題を集めている中国発のスイーツ「三不粘(サンプーチャン)」。
卵黄を主原料としたもちもち食感のスイーツで、まるでスライムのような見た目。箸にも皿にも歯にもくっつかないという不思議な特性を持っています。
材料はシンプルながら、作る工程が非常に難しく、中国でも作れる人が限られていることから「幻のスイーツ」と呼ばれています。
しかしSNSではレシピ動画や「作ってみた」投稿が増えており、挑戦する人も多いようです。
そんな中、『CBCラジオ #プラス!』のアシスタント・三浦優奈が自宅で三不粘の調理に挑戦。
9月17日の放送で、アナウンサーの永岡歩に料理リポートを行ないました。
仕込みに4時間
三浦が参考にしたのはSNSに投稿されている一般の方々のレシピ動画。
使用した材料は卵黄、グラニュー糖、サラダ油、片栗粉、水の5つだけです。
まず最初の工程は、水と片栗粉を混ぜた「水溶き片栗粉」を4時間寝かせることから始まります。
永岡「そんなに?すぐ分離するよねあれ」
三浦「でも上手く混ざり合って、成分が結合しやすくなり、よりとろみと粘りが出やすくなるらしいです。麻婆豆腐を作るときにも応用したいと思いました」
どうやら、この4時間の仕込みがとても重要なようです。
次に、水溶き片栗粉、卵黄、グラニュー糖を混ぜて濾し、滑らかになった生地をフライパンで加熱していきます。
サラダ油を引いたフライパンをとろ火で熱し、ゆっくりとかき混ぜながら焼いていくと、ある瞬間を境に急に固まり出すのだそうです。
永岡「片栗粉ってそうだもんね。『あれ、足りんかったかな』と思ったら『急にドロドロになった!』みたいなね」
三浦「急に来るのでびっくりしないようにしながら、でも手は止めない」
徐々に粘りが増し、やがて餅のような見た目になっていきます。
体力勝負の10分間
さらにここからが本番。
おたまにサラダ油をつけながら、生地を叩きつけるようにして油をなじませていきます。
これを約10分間続ける必要があるとのこと。
三浦「焦がしてはいけないので手を止められない。ここがしんどくて」
永岡「鍋は振っていいの?振れず?」
三浦「振ってもいいんですけど、多分重くて振れないと思います」
まるで餅つきのように、返さず、ただ叩き続けるという工程は体力勝負。
ひとりでやりきるのは困難だったため、三浦は夫とリレー形式で叩いたそうです。
実食。クセになる味わいだけど…
時間と手間をかけて完成した三不粘。
実際に口にした三浦は「思ったより美味しかった」とコメント。
永岡「ハードル低くしすぎじゃない?(笑)」
三浦「材料がシンプルなんで、なんとなく味の想像がつくじゃないですか」
味の印象としては、蒸しパンと茶碗蒸しの間のような独特なテイスト。
蒸しパンほどパサパサせず、茶碗蒸しほどなめらかでもない、絶妙な食感がクセになるそうです。
ただし、お餅のように粘りがありボリューミーなため、三浦は卵黄3個、片栗粉30g、水60gで手のひらサイズを作ったところ、「2~3人でシェアしてちょうどいい量」とのことでした。
また、三浦は自作の三不粘を自身の父親にも試食してもらったところ、「不味くはないんだけど…」という微妙なリアクションが返ってきたそうです。
「いくら出す?」という質問に対しては「100円かな」と駄菓子価格の評価。
三浦は「4時間かけたのに…」とショックを受けつつも、「自分で手間暇かけた料理は美味しい」と実感。
「リレー形式で叩いたから家族の絆も深まった」と前向きに振り返りました。
次の休日には、家族と一緒にこの"幻のスイーツ"作りに挑戦してみてはいかがでしょうか?
(ランチョンマット先輩)
CBCラジオ #プラス!
この記事をで聴く
2025年09月17日08時31分~抜粋