干支といえば十二支が思い浮かびますが、実は干支は全部で60種類あります。
そのうちの一つ「丙午(ひのえうま)」の年には、出産数が減少するほどの根強い迷信があるのだとか。
7月25日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、竹地祐治アナウンサーが、干支にまつわる迷信について語りました。聞き手は天野なな実です。
60種類ある干支の仕組み
干支は、日本や中国などで古くから使われてきた暦の数え方。
十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)と、十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)を組み合わせて年を表します。
60年で一巡する仕組みです。
例えば、1924年に開場した阪神甲子園球場。その年の干支は「甲子(きのえね)」。
そのため「甲子園」という名がついたとされています。
丙午の迷信とは
そんな中でも「丙午」は特別。
竹地によると、古くから「丙午生まれの女性は男を食い殺す」との迷信があるのだそうです。
江戸時代、「八百屋お七」という女性が丙午の年に生まれ、後に放火事件を起こしたという話が広まったことがきっかけとされています。
この迷信は特に昭和期にまで影響を与え、1966年(昭和41年)の丙午の年には、出生数が前の年に比べて約25%も減少したという記録があるほど。
次の丙午の年は来年の2026年。
竹地「いま同じくらい迷信が信じられていたら、来年の出生数は50万人台になっちゃいます」
天野「それはちょっとダメですよ、良くない良くない!」
近年ではこの迷信の影響力は薄れてきているとは思いますが、ふたりは来年の出生数が気になるようでした。
どんな迷信を信じている?
干支に限らず、昔の人々はさまざまな迷信を暮らしの判断材料としていました。
たとえば竹地祐治の「祐治」という名前には「口」という漢字が含まれています。
これは「名前に"口"があると食べ物に困らない」という古い言い伝えを意識して名づけられたとか。
竹地「昔の人の名前をよく見てみると、口が入っている人、いっぱいいますよ」
現代では、こうした迷信は"都市伝説"のようにテレビやネットで瞬く間に広まりますが、竹地は「そのスピードが早いほど、消えていくのも早い」と語ります。
一方で、昔の迷信は時間をかけて広がった分、根深く残りやすく、実際に丙午の迷信は江戸時代から昭和の時代まで続いていたのです。
最後に竹地はこう語ります。
「すぐ忘れられてしまう、迷信にもならないようなものは味気ないかなと思うんですけど、そんな中でも皆さんが今でも気にしている迷信ってのがあると思うんですよね」
あなたは、どんな迷信を信じていますか?
(ランチョンマット先輩)
CBCラジオ #プラス!
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2025年07月25日08時05分~抜粋