岐阜県高山市の「さわたく工房」で作られている木製パズル「箱入り娘の大家族」が、SNSをきっかけに爆発的な人気を集めています。6月下旬の投稿から注文が殺到し、月3~5個の販売から1,000個規模へと急増する事態となりました。
7月14日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、さわたく工房の吉澤明希恵さんに、このパズルの魅力と人気の秘密について伺いました。
郷土の人気パズルをアレンジ
「箱入り娘の大家族」は、古くから高山地方で親しまれている「箱入り娘」というパズルゲームを、吉澤さんの父がアレンジして作ったものです。
これは、枠の中に収められた駒を、空いたスペースを使って目的の位置まで動かすスライドパズル。「父」や「母」「番頭」などの家族の駒に囲まれた、一番大きな「娘」のコマを玄関まで動かす、つまり「箱入り娘を嫁に出す」ことが目的のゲームです。
今回話題となった「大家族」版は、従来の「箱入り娘」よりもサイズが大きく、こどもから大人まで遊びやすい難易度とのこと。
飛騨地方のヒノキやイチイ、ケヤキなど様々な彩りの木を使い、総勢6人のうち4人が家族の工房で製作されています。
これは、枠の中に収められた駒を、空いたスペースを使って目的の位置まで動かすスライドパズル。「父」や「母」「番頭」などの家族の駒に囲まれた、一番大きな「娘」のコマを玄関まで動かす、つまり「箱入り娘を嫁に出す」ことが目的のゲームです。
今回話題となった「大家族」版は、従来の「箱入り娘」よりもサイズが大きく、こどもから大人まで遊びやすい難易度とのこと。
飛騨地方のヒノキやイチイ、ケヤキなど様々な彩りの木を使い、総勢6人のうち4人が家族の工房で製作されています。
家族の物語が人気の秘密
このパズルが大きな注目を集めたのは今年の6月末のことでした。SNSで、さわたく工房と「箱入り娘の大家族」を丁寧に紹介した投稿があり、それがきっかけでたくさんの人の注目を集めることになったのです。
バズった理由について、吉澤さんは「本当にその方がすごく丁寧にこの面白さを伝えてくださったのと、木工品特有の見た目や質感」を挙げた上で、さらに興味深い分析を続けます。
吉澤さん「番頭のコマのせいで娘のコマが動かなくて、『番頭は娘が好きなのかも』とか、祖父母の駒が娘を送り出す形でクリアできた際には、『祖父母は味方だったんだね』という風に、遊ぶ方ならではのストーリーが生まれる。遊び心地が受けたのかなっていう感じですね」
バズった理由について、吉澤さんは「本当にその方がすごく丁寧にこの面白さを伝えてくださったのと、木工品特有の見た目や質感」を挙げた上で、さらに興味深い分析を続けます。
吉澤さん「番頭のコマのせいで娘のコマが動かなくて、『番頭は娘が好きなのかも』とか、祖父母の駒が娘を送り出す形でクリアできた際には、『祖父母は味方だったんだね』という風に、遊ぶ方ならではのストーリーが生まれる。遊び心地が受けたのかなっていう感じですね」
宮大工の技術が生む丁寧な手仕事
20年前に購入した「箱入り娘」をスタジオに持参した三浦優奈は、「本当に番頭にイライラしてくるんですよ。すごい邪魔してくるんです(笑)」と、そのおもしろさに納得の様子を見せました。
製材や駒作りは吉澤さんの父や夫など男性陣が担当し、駒の印字や仕上げ作業は吉澤さんと母親が行なうという分担で、すべて手作業で製作されています。
三浦も「これだけ綺麗に残っているということは、すごく丁寧に作られているんだなというのがわかります」とその品質の高さを実感していました。
さわたく工房は今年で開業20周年。宮大工として高山の屋台の修繕や愛知県のお寺の建築などを手がけてきた吉澤さんの父親が始めた工房です。
製材や駒作りは吉澤さんの父や夫など男性陣が担当し、駒の印字や仕上げ作業は吉澤さんと母親が行なうという分担で、すべて手作業で製作されています。
三浦も「これだけ綺麗に残っているということは、すごく丁寧に作られているんだなというのがわかります」とその品質の高さを実感していました。
さわたく工房は今年で開業20周年。宮大工として高山の屋台の修繕や愛知県のお寺の建築などを手がけてきた吉澤さんの父親が始めた工房です。
注文殺到で一時受付停止
「箱入り娘の大家族」は、高山市内のお土産屋さんやホテルへの卸売りのほか、さわたく工房のオンラインショップ「STORES」での販売ですが、現在は注文が殺到して手いっぱいの状態とのこと。
手作業でひとつひとつ丁寧に製作しているため、一時的に注文を停止し、落ち着き次第、再開を予定しているそうです。
バズる前後での注文数の変化は劇的で、月に3~5個程度だったネットショップでの販売が、現在は1,000個規模の注文になっているといいます。
吉澤さん「今はもうできるだけ作って、できるだけ発送してという風に、作ったらすぐ発送という感じで頑張っております」
手作業だからこそ感じられる温もりと、ゲームにストーリー性を付け加えながら楽しめる面白さ。6月下旬にSNSで大ヒットし、注文が殺到している「箱入り娘の大家族」の人気はまだまだ続きそうです。
(minto)
手作業でひとつひとつ丁寧に製作しているため、一時的に注文を停止し、落ち着き次第、再開を予定しているそうです。
バズる前後での注文数の変化は劇的で、月に3~5個程度だったネットショップでの販売が、現在は1,000個規模の注文になっているといいます。
吉澤さん「今はもうできるだけ作って、できるだけ発送してという風に、作ったらすぐ発送という感じで頑張っております」
手作業だからこそ感じられる温もりと、ゲームにストーリー性を付け加えながら楽しめる面白さ。6月下旬にSNSで大ヒットし、注文が殺到している「箱入り娘の大家族」の人気はまだまだ続きそうです。
(minto)
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