全国で農作業中の事故が各地で相次いでいます。
農林水産省の統計によると、2022年度の農作業中の死亡者数は238名で、死亡確率は全産業平均の約10倍にも及ぶそうです。
特に収穫期の10月、11月に多く、安全対策の徹底が呼びかけられています。
11月20日放送『CBCラジオ #プラス!』では、なぜ農業での事故が多いのかについて、ジャーナリストの北辻利寿さんが解説しました。
聞き手は永岡歩アナウンサーと三浦優奈です。
なぜ?農作業中の事故が他の産業に比べて10倍も
機械による事故が多く
事故の具体的な内容ですが、6割が機械に関する事故。
例えば収穫する機械と地面の間に農作業をされている方がはさまれたり、トラクターの下敷きになったり、バックしている時に機械と木や建物の間にはさまれたりするケースなどがあります。
農林水産省の調査によりますと、収穫した農作物を運ぶ車はバランスを取るのが非常に難しく、20度ほど傾いただけでも倒れる車体もあるそうです。
また、収穫する機械は刃を回転させるものも多く、今の時期は特に注意が必要です。
例えば収穫する機械と地面の間に農作業をされている方がはさまれたり、トラクターの下敷きになったり、バックしている時に機械と木や建物の間にはさまれたりするケースなどがあります。
農林水産省の調査によりますと、収穫した農作物を運ぶ車はバランスを取るのが非常に難しく、20度ほど傾いただけでも倒れる車体もあるそうです。
また、収穫する機械は刃を回転させるものも多く、今の時期は特に注意が必要です。
進む高齢化
特に農業で死亡事故が多い原因として真っ先に挙げられるのが、農業に携わる方々の高齢化。
2024年の平均年齢は68.7歳で、10年前と比べて2歳ほど上がっています。
また、2000年に自営で農業に携わる方は240万人でしたが、2023年は116万人と激減し、うち65歳以上の割合が7割と、若者の農業離れが進んでいます。
その上、農作業の機械が進化していることも要因という指摘もあります。
北辻「機械が賢くなって、自動的に畑を耕したり苗を植えたりして、運転手が機械に任せちゃったことによって、勝手に機械が動き出してコントロールができなくなって、人間に牙をむいてくる可能性もある。
さらに繁忙期で人手不足になると、ふだんは農作業をやってない人を応援にかり出す場合があるんですよ。
ただ、機械がすごく高度化しているんで、なかなか扱いきれないということもある」
慣れた機械を使おうとしても古くて修理もできないということもあるようです。
2024年の平均年齢は68.7歳で、10年前と比べて2歳ほど上がっています。
また、2000年に自営で農業に携わる方は240万人でしたが、2023年は116万人と激減し、うち65歳以上の割合が7割と、若者の農業離れが進んでいます。
その上、農作業の機械が進化していることも要因という指摘もあります。
北辻「機械が賢くなって、自動的に畑を耕したり苗を植えたりして、運転手が機械に任せちゃったことによって、勝手に機械が動き出してコントロールができなくなって、人間に牙をむいてくる可能性もある。
さらに繁忙期で人手不足になると、ふだんは農作業をやってない人を応援にかり出す場合があるんですよ。
ただ、機械がすごく高度化しているんで、なかなか扱いきれないということもある」
慣れた機械を使おうとしても古くて修理もできないということもあるようです。
農業特有の問題
また、北辻さんは農業従事者には個人事業主が多いのも、事故率が高い原因のひとつではないかとも指摘しました。
北辻「農作業をやる人というのが、高齢化が進んでわりと個人事業主が多いんですよ。
例えばこんな機械はこういうふうに扱うよとか、事故の事例を共有する機会がないんですよね、コミュニティが」
永岡「若い方だったら、例えばiPhoneなんて、出た次の日ぐらいには良い点や悪い点の(紹介する)YouTubeがどんだけ上がってんのっていうぐらい」
三浦「レビュー動画みたいなのが」
北辻「農作業をやる人というのが、高齢化が進んでわりと個人事業主が多いんですよ。
例えばこんな機械はこういうふうに扱うよとか、事故の事例を共有する機会がないんですよね、コミュニティが」
永岡「若い方だったら、例えばiPhoneなんて、出た次の日ぐらいには良い点や悪い点の(紹介する)YouTubeがどんだけ上がってんのっていうぐらい」
三浦「レビュー動画みたいなのが」
国も対策に乗り出す
深刻な事態を受けて、国も対策を検討しているようです。
北辻「農林水産省はとにかく死亡事故を減らさなきゃいけないということで、2022年から2026年までの間で半分に減らそうということで、実はホームページで呼びかけてるんです」
農協などでも呼びかけていますが、その内容はヘルメットの着用やトラクターなどを止める時は必ずブレーキをかける、機械が勝手に動かないように操作を休むといったエンジンを止めるなどといった基本的なこと。
また万が一事故に遭った時、周りに誰もいない場合でも助けが呼べるよう、常に携帯電話を持つことも呼びかけています。
油断があるかもしれませんが、個人で行なうとチェックができないというのが問題点ですね。
事故が多発するとやがて農業が衰退し、日本の食を守るのが難しくなるため、北辻さんは深刻な問題とまとめました。
(岡本)
北辻「農林水産省はとにかく死亡事故を減らさなきゃいけないということで、2022年から2026年までの間で半分に減らそうということで、実はホームページで呼びかけてるんです」
農協などでも呼びかけていますが、その内容はヘルメットの着用やトラクターなどを止める時は必ずブレーキをかける、機械が勝手に動かないように操作を休むといったエンジンを止めるなどといった基本的なこと。
また万が一事故に遭った時、周りに誰もいない場合でも助けが呼べるよう、常に携帯電話を持つことも呼びかけています。
油断があるかもしれませんが、個人で行なうとチェックができないというのが問題点ですね。
事故が多発するとやがて農業が衰退し、日本の食を守るのが難しくなるため、北辻さんは深刻な問題とまとめました。
(岡本)
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