CBCラジオ #プラス!

中日ドラフト6位の有馬恵叶投手、1年前まで記録員だった!急成長の秘密は?

2024年11月13日(水)

スポーツ

中日ドラゴンズからドラフト6位指名を受けた有馬恵叶投手。

実力が買われプロ野球選手としてのスタートを切りますが、実は有馬投手、約1年前である高校2年生の秋の時点ではレギュラー選手ではなかったのです。
この1年で一気にドラフトで指名されるまでの選手になった急成長の理由はなんでしょうか?

11月11日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、光山雄一朗アナウンサーが独自の取材を基に紐解きます。

1年前まで記録員だった

有馬投手は愛媛県出身2006年生まれの18歳で、 右ピッチャー、190センチ・78キロ。
光山によると、どうやら有馬投手はまだまだ身長が伸びているようです。

そんな有馬投手は高校2年生の秋の時点ではまだレギュラーではありませんでした。
しかもユニホームすら着ていませんでした。 
レギュラーを目指すも勝ち取れず、記録員という立場でスコアをつけていたということです。

記録員からプロの世界に。急成長の1年間を送ってきたのです。

コツを掴んだ体の使い方

光山の取材によると、きっかけは1年前、高校2年生の11月頃からトレーナーに教えられてきた身体の使い方。
ある時期からふとできるようになり、みるみる球速も上がり、投手としての完成度が高まったというのです。
では、実際にどんな身体の使い方を教わったのでしょうか?

右ピッチャーは左足を踏み込んで投げますが、有馬投手によれば「右足で地面を蹴って身体を急加速させ、そして急加速させた身体を左足を使って急ブレーキをかける」とのこと。

光山「運転とかでも、急ブレーキかけると身体がうーっと前に行ったりするじゃないですか。あの感覚で、急加速させた身体を左足で急ブレーキをかける。
ピッチャーとしても投げるとき、 身体が前に持っていかれますよね。その持っていかれる勢いで勝手に右腕が振られてくるっていうイメージ」

この下半身の使い方の感覚をトレーナーと1年前から取り組んでいた有馬投手。
頭の中では理解できるものの、これを形として表現することは容易ではありませんでした。

初先発が強豪校

その後、高校3年生の6月頃にコツをつかみ始めます。

しかしこの時期は、もう夏の甲子園の県予選が始まる1ヶ月前ほど前。
感覚を掴んでから1ヶ月で試合、さらに相手は甲子園に春14回・夏13回へ出場する強豪校・今治西高校です。

その強豪校相手に有馬投手が先発をしました。なんと公式戦で先発をしたのは有馬投手、この試合が初めてだったのです。

監督は「甲子園に行くには、有馬投手を先発エースとして投げさせないといけない」と思ったそうです。
しかし強豪校相手に先発。しかも公式戦で初先発。つい1年前はレギュラーでもない、ユニフォームも着ていない記録員。

結果は9回1失点と見事チームを勝利に導きました。

ようこそドラゴンズへ!

そこから愛媛県大会で試合を重ねるごとに球速も伸びていき県大会優勝。
甲子園では残念ながら初戦で敗退しましたが、その甲子園の舞台でも自己最速となる146kmを計測しました。

この自己最速記録、高校1年生入学時は125km、高校3年生の6月までは大体130kmだったそうです。
コツを掴んでからたったの2ヶ月で146kmまで球速を上げている様子は、まさに急成長と言えます。

光山「この話を聞いた時に、高校2年生の11月からもう半年以上、なかなか自分の中でしっくりこないものを諦めずに粘り強く探求していくって、ここの姿勢がすごくないですか?だから楽しみだなと思いながら。ドラゴンズに来てくれてありがとう」

負けず嫌いで最後までやり抜く力があるからこそ、有馬投手の成長はとどまることを知りません。
プロでの活躍も楽しみです。
(ランチョンマット先輩)
​​​​​​​
CBCラジオ #プラス!
この記事をで聴く
2024年11月11日08時28分~抜粋
関連記事
ロシア・ウクライナ戦争に新たな局面!トランプ氏の言動が与える影響とは? タワマンの配達に4時間以上⁉︎様々な課題がある物流問題 自分がいなくなっても安心「ペット後見制度」とは? 川で死亡したジンベエザメ。水族館の「海くん」だった トランプ氏、逆風を跳ね返して圧勝!ハリス氏が直面した支持層離れと敗北の背景

番組最新情報