『CBCラジオ #プラス!』では、旬の食材を紹介しています。
現在、北海道産の玉ねぎや馬鈴薯は順調な入荷になっていますが、トマトやきゅうりなどは入荷が不安定になっています。
そんな中10月21日に名古屋市中央卸売市場名古屋青果の久野さんが紹介したのは、愛知県の特産品「祖父江ぎんなん」です。
祖父江町はぎんなんの町
愛知県の稲沢市祖父江町は、100年以上前から栽培が開始された日本で最も古いぎんなんの産地と言われています。
町内には1万を超えるイチョウの木があり、ぎんなんの生産量は日本一。
金兵衛、栄信など、全国で広く栽培されている品種の原木が存在します。
11月下旬になると葉が色付き、袖町全体が黄金色に鮮やかに染まります。
一般的にコウヨウは「紅葉」と書きますが、この祖父江町では「黄葉」と書くほどイチョウと縁の深いそうです。
平成21年に商標登録をした「祖父江ぎんなん」は大粒丸型でもっちりとした食感が特徴。
出荷の際に塩水選別を取り入れ、しっかりと身が詰まっていないものの混入を防ぐことで、高品質なぎんなんを出荷しています。
ぎんなんはナマモノ
久野さんは美味しい「祖父江ぎんなん」の見分け方と保存方法を紹介しました。
まず、大粒で粒全体が丸みを帯びているものを選んでください。
そして殻がついている「祖父江ぎんなん」はそのまま台所に置けるイメージがありますが、実は銀杏はナマモノ。殻のまま冷蔵庫の野菜室で保存して早めに食べてください。
また、長期保存する場合は殻のまま密閉できるポリ袋に入れて冷凍庫で保存すれば、3か月程度は美味しく食べることができます。
常温で放っておくと身が縮んで硬くなってしまうので注意が必要です。
「祖父江ぎんなん」を使ったアヒージョ
久野さんおすすめの「祖父江ぎんなん」を使った料理は『祖父江銀杏とカマンベールチーズのアヒージョ』です。
この料理は今年、「祖父江ぎんなん」産地イチ押しの料理なんだとか。
レシピ
①ぎんなんの殻を割り、3分下茹でし、薄皮を剥いておきます。
②他の食材の下処理をします。
ニンニクは皮を剥き潰すかみじん切りに。ミニトマトはヘタを取り半分に。エビは剥きエビを。カマンベールチーズは中心から扇形に6等分に。
③小さめのフライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ弱火にかけ、ニンニクの香りが出たらハーブソルトと黒コショウを入れ、中心にチーズを散らして入れます。
④チーズが溶け、剥きエビに火が通れば出来上がり。
バケットをオーブントースターで焼いて具材をのせ、オイルをつけて食べるのもおすすです。
ぎんなんの黄金色とエビのピンク、ミニトマトの赤、カマンベールチーズの白と見た目が鮮やかな一品。
ぎんなんの香りを感じても食欲をそそられます。
久野さん「ぎんなんと言えば茶碗蒸しなど日本料理でよく使われますが、カバンベールチーズ、ミニトマト、オリーブオイルといった洋風の食材と、このもっちりとしたぎんなんの旨味がよくあって、本当に美味しいんですね」
「祖父江ぎんなん」とカマンベールチーズには白ワインがおすすめとのこと。
美味しくてつい夢中になって食べてしまいますが、ぎんなんの食べ過ぎには注意が必要です。
人によって個人差がありますが、大人は1人前10粒程度を目安にし、こどもは1粒2粒ぐらいに留めるのが良いとされています。
適量を楽しく美味しくいただきましょう。
(ランチョンマット先輩)
CBCラジオ #プラス!
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2024年10月21日08時19分~抜粋