平日朝放送中の「CBCラジオ #プラス!」では、リスナーの皆さんの未来の挑戦に役立つヒントをお届けしています。
9月18日の放送では、様々な挑戦を行なっている千葉県の銚子電気鉄道株式会社(銚子電鉄)を紹介しました。
鉄道会社でありながら、ユニークなイベントや商品を開発しているそうです。
黒字にさせる手腕を持つ現在の社長
毎年6月には様々な会社が株主総会を行ないます。
銚子電鉄も株主総会を行ないましたが、例年通り臨時列車が走る列車の中で社長が決算報告をしました。
1年間の決算報告によれば、本業の鉄道営業はおよそ1億630万円の赤字。
しかし、お菓子の製造販売などの副業により9097万円の黒字となりました。
現在社長を務めているのは竹本勝紀さん。以前は銚子電鉄の顧問税理士でした。
その後2012年に社長に就任以来、 ユニークなイベントやオリジナルの商品開発を推進。
そのたびニュースなどに取り上げられ、銚子電鉄の知名度を高めてきました。
ネーミングセンスが光るオリジナルお菓子
銚子電鉄を支えているのがお菓子の販売です。
有名なのはぬれ煎餅ですが、 楽しいダジャレの名前がついたお菓子も人気。
例えば棒状のスナック菓子「まずい棒」。
「うまい棒」のように棒状なことと、銚子電鉄の経営が苦しいという意味から「まずい」と命名しました。
味が"不味い"のではなく、危機感のある"まずい"の状態にかけたネーミングにユーモアが詰まっています。
また、最中(もなか)菓子の「再建最中(さいけんさいちゅう)」は、経営をまさに立て直している最中である状態を表すネーミングです。
自虐的なネーミングにクスッとしてしまう方も少なくないのではないでしょうか。
副業を始めたきっかけは、電車の修理代金が賄えず、ぬれ煎餅を公式サイトで販売したこと。
全国の鉄道ファンや、電車に乗りに来られない人にも応援してほしいと呼び掛けたことをきっかけに、様々なグッズ販売が始まりました。
次のアイデアに注目
銚子電鉄のアイデアは今なお止まりません。
この夏はお盆期間にお化け屋敷電車を運行しました。
今年で6回目の開催となる人気企画で、走る電車の中でお化け屋敷を体感できます。
電車の中という逃げ場がない分、怖さが倍増しそうです。
竹本社長は「鉄道は地域の広告塔であり、情報発信地、地域に少しでも貢献するために常に何か行動していかなければならない」と話しています。
鉄道ファンのみならず、人々を楽しませてくれる銚子電鉄の次なるアイデアに注目です。
(ランチョンマット先輩)
CBCラジオ #プラス!
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2024年09月18日08時41分~抜粋