現代の教育機関ではこどもたちにひとり1台、タブレット端末を支給しています。
その情報端末を使って小学生、中学生、高校生の精神状態を確認する「心の健康観察」というものが最近広がりを見せているとのこと。
9月2日の『CBCラジオ #プラス!』では、朝日新聞の記事を基にCBCアナウンサー光山雄一朗とつボイノリオが意見を交わしました。
端末でこどもの精神状態を確認!「心の健康観察」
心の健康観察とは?
心の健康観察は民間のアプリや独自のシステムなどを情報端末に入れ、こどもたちが操作して活用しています。
取り入れているアプリやシステムによって違いはありますが、基本的に毎日子どもたちがその日の気分を端末に入力したり、相談を希望できたり、教員にSOSを伝えることができるというもの。
他にも『食欲はありますか?』『自分を傷つけたことはありますか?』『死んだ方がマシだって思う時はありませんか?』といったQ&Aを回答し、教員らに送信するのが主な機能です。
そうしてこどもたちが送信した情報を閲覧した教員らがリスクの高い子を割り出し、本人に話を聞いたり、学校の外にこどもたちの回答を共有して支援につなげていきます。
取り入れているアプリやシステムによって違いはありますが、基本的に毎日子どもたちがその日の気分を端末に入力したり、相談を希望できたり、教員にSOSを伝えることができるというもの。
他にも『食欲はありますか?』『自分を傷つけたことはありますか?』『死んだ方がマシだって思う時はありませんか?』といったQ&Aを回答し、教員らに送信するのが主な機能です。
そうしてこどもたちが送信した情報を閲覧した教員らがリスクの高い子を割り出し、本人に話を聞いたり、学校の外にこどもたちの回答を共有して支援につなげていきます。
普及の背景には自殺が
この「心の健康観察」が現在広がりを見せています。
朝日新聞が98の教育委員会に取材をすると、「導入している」が38%、これから導入予定は約20%と、多くの教育委員会、自治体が導入あるいは導入予定だということです。
こういう取り組みが広がる背景には、小学生、中学生、高校生の自殺が高止まりしている現状があります。
朝日新聞によると、こどもの自殺はデータ上9月1日が最多。
長期休み明けは自殺のリスクも高まっているという中で、改めて心の健康観察という側面から、こどもたちの心身状態をチェックをしています。
文部科学省もこの「心の健康観察」を推進しているとのこと。
その理由は、SNS時代に育っているこどもたちは、対面よりも操作に慣れたタブレット端末で自分の状況を伝えられるのではないかと見ているようです。
朝日新聞が98の教育委員会に取材をすると、「導入している」が38%、これから導入予定は約20%と、多くの教育委員会、自治体が導入あるいは導入予定だということです。
こういう取り組みが広がる背景には、小学生、中学生、高校生の自殺が高止まりしている現状があります。
朝日新聞によると、こどもの自殺はデータ上9月1日が最多。
長期休み明けは自殺のリスクも高まっているという中で、改めて心の健康観察という側面から、こどもたちの心身状態をチェックをしています。
文部科学省もこの「心の健康観察」を推進しているとのこと。
その理由は、SNS時代に育っているこどもたちは、対面よりも操作に慣れたタブレット端末で自分の状況を伝えられるのではないかと見ているようです。
アンケートから読み取れる効果
こどもたちにとっては慣れ親しんだ端末で自分の状況を伝えることができる「心の健康観察」。その導入によって、教育現場にも効果が表れています。
「導入してどんなものが得られましたか?」といったアンケートの結果によると、一番多かったのは「大きな問題がないと思っていた子に悩みがあるとわかったこと」。
他にも「こどもからの悩みに対して早く対応できるようになった」「学校の中でこどもたちの悩みを含めての情報共有というものが、効率よくできるようになった」などの意見も多く、プラスの面があるようです。
「導入してどんなものが得られましたか?」といったアンケートの結果によると、一番多かったのは「大きな問題がないと思っていた子に悩みがあるとわかったこと」。
他にも「こどもからの悩みに対して早く対応できるようになった」「学校の中でこどもたちの悩みを含めての情報共有というものが、効率よくできるようになった」などの意見も多く、プラスの面があるようです。
見えてきた2つの課題
一方で、この情報端末を使っての心の健康観察を行った際の課題も浮き彫りになってきています。
1つはこどものSOSを見落としてしまう対応漏れのリスク。
教員は学校での様々な業務がある中で、さらに加わるこどもたちからの情報を見逃してしまう恐れがあります。
また、夏休みなどの長期休日でこどもたちからSOSの発信があった場合にどう対応すべきか、といった体制作りも課題となりそうです。
SNS世代にとっては答えやすい設計になっている情報端末での心の健康観察。
効果と課題も見えてきているというところで、推進している文部科学省を筆頭にここからどのように改善させていくのか、ここも注目です。
(ランチョンマット先輩)
1つはこどものSOSを見落としてしまう対応漏れのリスク。
教員は学校での様々な業務がある中で、さらに加わるこどもたちからの情報を見逃してしまう恐れがあります。
また、夏休みなどの長期休日でこどもたちからSOSの発信があった場合にどう対応すべきか、といった体制作りも課題となりそうです。
SNS世代にとっては答えやすい設計になっている情報端末での心の健康観察。
効果と課題も見えてきているというところで、推進している文部科学省を筆頭にここからどのように改善させていくのか、ここも注目です。
(ランチョンマット先輩)
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