大阪市に「鉄球おじさん」と呼ばれている方がいます。こう呼ばれるようになったきっかけは、「1000度に熱した鉄球を〇〇の上に置いてみた」という、SNSで大バズりしている動画です。
8月22日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、「鉄球おじさん」こと大阪染織機械株式会社の山本哲士社長に話を伺いました。
動画制作は「知名度アップ」のため
大阪染織機械株式会社は、ゴミ袋やトイレットペーパー等のシート状の製品の生産家庭におけるしわを取り除く湾曲したロール「エキスパンダーロール」を取り扱う会社。
会社の事業内容と「1000度の鉄球」の関わりは全くないそうですが、動画ではエキスパンダーロールに組み込まれている鉄球を使用しているそうです。
動画を作ろうと思ったのは「知名度アップ」のため。
エキスパンダーロールがニッチすぎてわかりづらいと考えた山本社長は、「わかりやすく面白い動画で話題になろう」と考えたといいます。
本物の1000度で実験!
YouTubeで同じように熱した鉄球を扱う動画を発見したものの、「どうみても1000度までは到達していないだろう」と考えた山本社長。
山本社長「専門家から見たら、だいたい温度帯がわかるんですよ」
そこで、自社工場にある最大3000度近くまで上がる業務用の「ガス切断機」を使って、「本物の1000度でいろいろなものを試したらどうなるのか」を試してみることにしたのが始まりだったそうです。
意外に強い「パイナップルの皮」
話題となったのは、1000度に熱した鉄球を「竹」の上に置いた動画。
山本社長「なかなか燃えなかったり。上から置いたら燃えないんです」
同じように「パイナップルの皮」の上に置いてみた動画も人気です。
山本社長「全然貫通しなくてですね。果物の皮って強いんですよ」
パイナップルの皮は、ガス切断機を直接当ててもなかなか燃えなかったというから驚きです。
この動画を見た海外のインフルエンサーがパイナップルの皮で「盾」を作り、これまた大きな話題となったそうです。
「挟み込む」動画にも挑戦
最近では鉄球を「置いてみた」の他に、「挟み込む」動画も制作。
山本社長「置いてみたにプラスアルファ、同じものを上から被せたらどうなるかっていうのも面白いのでやり始めてるんです」
例えば、1000度の鉄球を置いても燃えないウェットシートの上に、さらにウェットシートをかぶせたらどうなるのかなど。
木と木の間に鉄球を挟んだ時は「上だけ」燃えたそうです。これは竹も同じだったといいます。
「ゴイゴイスー」が出なかった
動画が話題になったことで、芸能人の方が取材に来られることも増えたそうです。
山本社長「やっぱりダイアンさんが面白かったですね」
「ゴイゴイスー」が出なかったことだけが心残りだそう。
動画がきっかけで、会社のことを知ってもらうことができたという山本社長。
山本社長「AIが世界的に急速に進化し、弊社のような中小の町工場の技術は衰退しつつあります。
でもその中でも、日本で弊社しかできない技術もありますし。全国で同じような製造業でもその会社しかできない技術はまだまだあります」
こういうことをSNSを通して知ってもらうきっかけになればという思いで、今後も動画の配信を続けていく予定とのことです。
動画は「大阪染織機械株式会社」または「鉄球おじさん」で見つけることができます。
ぜひ検索してみてください!
(minto)
CBCラジオ #プラス!
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2024年08月22日07時39分~抜粋