日本で少子化が進んでいる一方で、大学は私立を中心にどんどん増えていき、現代の教育はアンバランスな状態です。
この先もっとアンバランスになっていくとすると、どうしたらいいのでしょうか。
このことについて8月2日放送の『CBCラジオ #プラス!』ではCBCアナウンサーの竹地祐治と山内彩加、そしてつボイノリオが深掘りしました。
学校の数を減らすだけでは良くならない
7月31日付の中日新聞の社説では、少子化のため学校は統合、再編する必要性があるが、ただ数を減らすのではなく、地域の実情に目配りをし配置を考えていくことの重要性を説いていたという竹地。
「マクロの視点からは当然だし、そのように進めてってもらうのがいいかな」と続けます。
一方でひとつひとつの学校単位で考えるべきであると、「ミクロ」での変化も必要だと語りました。
その例として、元サッカー日本代表監督の岡田武史さんの動向について紹介しました。
岡田さん現在もサッカーに携わる一方で、今年4月に開校した愛媛県今治市のFC今治高等学校明徳校の学園長を引き受けたのです。
サッカーの名選手が学園長に
テレビ番組『サンデーライブ』(テレビ朝日)では、岡田さんが学園長を引き受ける経緯について「人寄せパンダで呼ばれるなら引き受けません。新しい教育を実践する気が学校側にあるのなら引き受けます」と自ら語ったそう。
この意思に感銘を受けた竹地は、他に岡田さんが語る教育論をしてみました。すると『NewsBAR橋下』(ABEMA)でこんな発言が。
「教育は社会に出るための準備。これだけ社会が大きく変わり始めているのに教育が変わらないのはおかしいと思っていた。
気候などの環境の変化も、もう元に戻らない状況である。ロールモデルがない、過去のデータがそもそも役に立たない時代が来ている。
今は自分で生きていくしかない時代、AIが発達してきて何が本当かわからない時代。
主体性を育むこと、諦めない粘り強さ、想定外ばかりの時代に適応する能力。 それから、個人じゃなくてコミュニティを作って多様な人を巻き込んでいく力が求められるんじゃないか。
そういうこどもたちを育てるんなら、僕は学園長になって、高校の、ある意味経営っていうのに参画していくっていうことをやってる」
これこそが竹地の話した「ミクロ」な動きです。
様々な人が携わる教育を目指して
つボイが生まれた終戦直後、「ベビーブーマー」と呼ばれた時代には、1クラスに70人もの生徒がいました。
当時のこどもたちは自分たちで学んでいくといった空気感があったといいます。
現在57歳の竹地の時代は、カリキュラムでしっかり教えていかなくてはならないといった空気感に。
では、生まれながらにスマホがあるような現在のこどもたちに対し、従来のカリキュラムは効果があるのでしょうか?
竹地「多様な人を巻き込んで自分でコミュニティを作っていくような能力をどうやって身につけさせるのかが大事」
少子化の影響で教育機関を減らしていけばいいわけではなく、どれだけこどもたちにフィットした、その地域らしい学校づくりが個々に求められます。
各地に岡田さんのような、教育の現場にいなかった人も参画する必要があるのではないかと竹地は提案しました。
竹地「面白い教育っていうのをやっててほしいなっていうことをちょっと感じたりしています」
(ランチョンマット先輩)
CBCラジオ #プラス!
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2024年08月02日08時04分~抜粋