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熱中症の重症度に「最重症」追加

梅雨真っ只中の東海地方ではセミも鳴き始め、全国で連日猛暑が続いています。
先日、日本救急医学会が予防、治療に関する緊急の提言を発表し、熱中症の重症度に「最重症」を新しく加えました。

7月9日の『CBCラジオ #プラス!』ではCBCアナウンサー光山雄一朗、山本衿奈、つボイノリオがこの話題について取り上げました。

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今までの症状は3段階

これまで熱中症の重症度は3段階に分類されていました。
先日、日本救急医学会がこの重症度を見直し、熱中症の中でもさらに注意を要する最重症を新たに加え、4段階にする方針を発表しました。

今年改訂する診療のガイドラインに盛り込んでいく予定です。

これまでの3段階別の症状は、一番軽い症状とされる重症度1でめまい、立ちくらみ、大量の汗、筋肉痛など。
重症度2になると頭痛、嘔吐、倦怠感が症状として挙げられます。
そして重症度3に該当するのが意識障害、腎機能障害です。

ここにさらに一番重症度の高い最重症のレベルが加わります。

最重症とは

最重症の症状は、身体の奥の体温深部体温40度以上かつ、意思疎通ができないなど重い意識障害があること。

最重症に該当する患者がいた場合、医療従事者が何らかの方法で体を即座に冷却するアクティブクーリングを行う重要性を日本救急医学会が推奨しています。

近年の暑さは災害を超えた状況であり、日本救急医学会が不要不急の外出を避けるよう注意喚起を促すほどです。
救急搬送者数が増えてきている中で死に至る最重症の熱中症の患者を見極めて救命に繋げる狙いがあります。

対策と気づきが重要

つボイも自身の経験から「今の暑さは深刻なもの」と警鐘を鳴らしました。
2年前、自室にエアコンがなかったつボイは、たったの15分ほど部屋にいるだけで吐き気がし、慌てて部屋から出たそうです。

つボイ「エアコンは命綱ですよ」

7月8日夕方時点で熱中症の疑いで搬送された方は東海地方だけで134人。
一人ひとりの熱中症対策と熱中症の症状にいち早く気がつくことが大切です。

寝る前のコップ一杯程度の水分補給、エアコンの意識的な使用を心がけてください。
また、こどもが不機嫌になったりするなど普段と様子が違うのも熱中症の症状のひとつ。
高齢者に対しては顔色や汗をかいているかの異変を見る必要があります。

つボイ「寝る前に水を飲むと頻尿でね、夜中起きないといけないんですよ。こことの兼ね合いがね、『死ぬよりいいかあ』言いながら私も水飲んでますけどね」

熱中症対策には手間や費用がかかりますが、それも命を守るため。
積極的に取り入れていきたいです。
(ランチョンマット先輩)
 
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2024年07月09日08時05分~抜粋

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