CBCラジオ #プラス!

免税の還付金が後払いに?理由は不正利用の転売

ゴールデンウィークには多くの外国人が日本観光に訪れていました。
長蛇の列を作るタックスフリーのレジですが、現在外国人客の免税を後払いにする制度の導入が検討されています。

5月7日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、この免税の後払いについて光山雄一朗アナウンサーと山本衿奈、つボイノリオが掘り下げました。

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免税を不正に利用する来日観光客が相次いでいる

消費税を免除する免税の見直しを政府が検討しているこの動き。

そもそも、なぜ免税制度があるのでしょうか?

消費税とは国内で消費されるものに対する税金のこと。
日本に観光に来ている外国人の、日本で消費せずに自国に戻って消費するものに対しては消費税を課される対象ではないとされているため、免税を受けることができます。

しかしこの抜け道を利用し、不正行為が相次いでいるということです。

外国人が免税価格で日本で買ったものを、外国に持ち帰らずそのまま日本で消費税を入れて転売し、利鞘で稼ぐ不正行為が相次いでいるため、見直しの検討に入っています。

観光客にもまずは消費税込みで商品を購入し、日本を出る時に消費税分を払い戻す還付式の導入を令和7年に目指しています。

商品を空港で渡すシステムは?

この後払いの免税制度、すでにドイツ、フランスで取り入れられており、不正防止に一定の効果が見込まれています。

つボイによると、昔は外国旅行した時、購入したものは空港で渡されていた国もあったそうです。
転売しようにも途中で売ったりできないので、転売の防止に効果があるのでは?と提案。

つボイ「ただ、物をまた空港に運ぶというのは、今の日本の物流では大変でしょうね」

実現させるには、現在の日本では課題が多くありそうです。

1億円以上購入した外国人観光客!?

令和4年度、免税制度を利用して1億円以上購入した外国人は57人。

その外国人らに調査をすると、1億円以上買った品物が手元にあった人は57人中1人しかいませんでした。
56人には転売をした疑いが持たれます。

しかし56人に消費税の支払いを求めても、そのうちの55人は納めないまま日本を出て行ってしまいました。

つボイ「権限ないんですか?払うまでは出させんぞという権限はないんですか?」

光山「その辺りが制度としての甘さになってるから、政府が動き始めたかもしれません」

今後、免税のあり方も変わってくるのかもしれませんが、還付金の後払いは日本にも外国人観光客にも手間が増える形となるのでしょうか?
不正利用客への対応で、全ての外国人観光客に少しでも迷惑をかけてしまうのはやるせない気持ちです。
(ランチョンマット先輩)
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2024年05月07日08時05分~抜粋

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